バスで行く瀬戸内の離島1・櫃石島(ひついしじま)

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 ▲岡山県の児島と香川県の坂出を結ぶ、ご存じ「瀬戸大橋」。
途中には、櫃石島(ひついしじま)岩黒島(いわくろじま)与島(よしま)という3つの有人島があり、パーキングエリアのある与島だけは一般の自家用車でも上陸できることが知られている。ところが、残りの櫃石島・岩黒島にもインターチェンジが設けられているのは意外と知られていない。それもそのはず、島民や緊急車両しか通ることができない、専用の出入口だからだ。

そんなわけで、これらの島を訪れるには路線バスに乗るのが唯一の手段である。バスで島を訪れるというのも珍しい経験だが、今日はこれらの島々をゆっくりと巡ってみよう。
最初にやって来たのは、3島のうちで最も岡山県寄りに位置する櫃石島(ひついしじま)。人口は236人と、3島の中では最も多く、実は与島よりも多いのだ。

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 ▲櫃石バス停に到着したバス(下電バス瀬戸大橋線・瀬戸大橋FW前行き)。

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 ▲島の集落の全景。
離島らしい素朴な風情だが、バスで来たのであまり島に来たという実感が湧かないし、何よりも瀬戸大橋が圧倒的な存在感を放っている。通過していく車や電車の音が意外と騒がしい。
釣り人を除けば、観光で訪れるような人はほとんどいないようで、島民の方に何かの研究で来られたのですかと聞かれた。

この島には、実は郵便局もある。

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 ▲櫃石簡易郵便局。島らしい細く入り組んだ路地に建っている。ここで恒例の100円貯金。
ところが、ここでちょっとしたハプニングが。欄がいっぱいになった通帳を更新しようとしたところ、新しい方の通帳が機械の中で詰まってしまったのだ。幸い、無事に更新することができたが、たった一人の局員さんがわざわざ電話で問い合わせながら対処してくださった。朝からお騒がせしました。

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 ▲櫃石島の南端付近には、歩渡島(ぶとじま)という無人島が隣接している。防波堤で繋がっていて、名前の通り歩いて渡れる島だ。
渡ったところには階段があり、そこから獣道のようなところをどんどん進んで行くと、島の頂上あたりには小さな祠があった。弁天様がお祭りしてあり、その正体は大蛇だといわれているそうだ。


 ▲歩渡島側から眺めた瀬戸大橋と櫃石島。高知・徳島行きの特急列車が通過していく。

歩渡島から再び櫃石島に戻り、集落の中央に位置する王子神社へ。奈良時代にこの地を訪れた日本武尊が、ご神体として祭られているそうだ。

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 ▲王子神社。後ろに見える高架橋は瀬戸大橋だ。この神社自体も、瀬戸大橋の建設によって移転してきたらしい。
本殿の右側に見える巨大な石は、「キイキイ石」と呼ばれるもの。昔、お伊勢参りに行った島民が、可愛い石を見つけて持ち帰ったところ、キイキイと鳴きながら巨大化したという伝説があるという。

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 ▲王子神社近くの高台からの眺め。
奥にぽっかりと浮かんでいるのは松島。こちらは岡山県倉敷市に属するが、人口はなんと4人(2010年3月現在)だそうな。


 ▲最後に、JR瀬戸大橋線の車窓から眺めた櫃石島の風景。2010年4月23日撮影。

ここらで櫃石島とはお別れ。再びバスに乗り、次は岩黒島に向かいます。


 ▲櫃石島を出発し、岩黒島に向かうバスの車窓より。
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Comment

美しい風景ですね。 住民専用出入口だなんておもしろいです。 瀬戸大橋は何と3個の島を経ていますね。

2月初ごろ韓国の陰暦正月頃に関西地方を行ってみようかと思ってチケットを探してみているのに、大阪は売り切れで岡山からのが残っていました。 ひょっとして行くことができるようになるならば瀬戸大橋を一度見物してみたら良いです。

>Tabiperoさん

島の人々にとっては、騒音をまき散らして島の環境を破壊していく橋なので、建設時はかなりの反対運動があったと聞いています。とは言え、今は急病のときなどにこの専用出入口が役立っているのでしょう。
岡山とは意外と穴場かもしれませんね。岡山駅から四国の高松までJRで1時間足らずなので、瀬戸内海を観光するならちょうどいいと思いますよ。
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