犬山市・明治村へ(序章)

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▲明治村の山梨県東山梨郡役所。1885(明治18)年築、国指定重要文化財。

昨日はみるくさんと一緒に、犬山市の博物館明治村に行ってきた。
明治村というのは、明治時代の歴史的建築物を全国各地から収集・移築し、一つの村のようにした巨大なテーマパーク。名古屋周辺に住む人ならまず知らない人はいないほど有名だ。だが、あまりに身近過ぎてなかなか行く機会がなく、最後に行ったのは今から13年も前の小学校の遠足のときだった。遠足や社会見学で行くにはもってこいの場所だが、こういうところはやはり大人になってからの方が良さがわかるものだろう。

そんなわけで、生憎の雨の中、名鉄電車で犬山駅にやって来た。愛知県内でもかなり北の方にあり、電車を降りると名古屋よりもちょっと寒かった。
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名鉄犬山駅。人口7万5千人の犬山市の玄関口であり、明治村だけでなく犬山城、リトルワールド、成田山、日本モンキーパークといった観光スポットへの拠点になっている。犬山線・広見線・小牧線の3路線が合流するため、構内はいつも賑やかだ。

この犬山駅前からバスに乗れば、明治村へはわずか20分ほどの距離だ。が、私たちのような変わり者旅行貯金者が2人集まれば話は別である。最初に向かったのはそう、犬山郵便局だ。9時前に着いてしまったのでしばらく局の前で待ち、オープンと同時に本日最初の貯金をした。
さらに、駅を挟んで反対側に位置する犬山薬師郵便局にも立ち寄り、ここでも貯金。今日は朝から郵便局三昧だ。一体何をしに犬山に来たのやら。

再び犬山駅に戻り、今度こそ明治村行きのバスに・・・と思いきや、そうではなく、今度は名鉄小牧線の電車に乗り、犬山の次の羽黒駅で下車。

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羽黒(はぐろ)駅。現在は無人駅だが、数年前までは有人駅だったようで、小さな駅舎がある。
実は犬山駅よりもこちらの方が明治村に近く、1985年までは明治村口駅と名乗っていて、明治村行きのバスもここから発着していたのだ。だから、羽黒に来たのはまんざらあり得ない話でもなかったりする。

とはいえ、今ではバス路線の乗り入れもなく、単なる住宅街の駅。明治村に近いと言っても、直線距離で3.5kmほどもある。
ただ、現在の犬山市になる前は羽黒村という独立した村だっただけあり、駅周辺にはそれなりにまとまった市街地が形成されていた。羽黒駅から西に伸びる通りと北に伸びる通り、さらに県道27号などが商店街になっているようだ。羽黒駅の構内にも、かつてテナントがあったと思われるスペースがあったが、現在は閉鎖されていた。

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羽黒駅から西に伸びる通り。小牧線の駅の中では賑やかな部類に入る。

羽黒の市街地を通り抜けて、またまた向かった先は犬山羽黒郵便局。みるくさんが風景印を収集しているため、ここでは局員さんたちと風景印の話題で盛り上がった。
続いて県道27号を北上し、次の犬山五郎丸郵便局を目指した。この県道はかつての木曽街道にあたり、古そうな民家もちらほら残っていたが、あまりに交通量が多く、落ち着いて散策できるような雰囲気ではない。

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▲羽黒市街を北に抜けると広大な田園地帯が広がる。中央を走っているのは名鉄小牧線の電車だ。

田んぼの中を抜け、ところどころ未舗装のあぜ道を通り、次の犬山五郎丸郵便局へ。さらにしばらく歩き、日の出団地というちょっとした住宅地の中にある犬山日の出団地内簡易郵便局に立ち寄った。ここには「地域とともに歩む簡易郵便局~簡易郵便局のご理解を深めていただくために~」という、社団法人全国簡易郵便局協会とやらが発行するパンフレットが置いてあった。

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▲日の出団地の郵便局の向かい側には日の出エールプラザという、いかにも一昔前な雰囲気の小さなスーパーが建っていた。こういうローカルな雰囲気っていい!

さらに、日の出団地の北側に隣接する「犬山ニュータウン」には、非常に短い距離ながらも「犬山ニュータウン商店街」という商店街が形成されていた。
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犬山ニュータウン商店街。簡素なアーケードがあるが、ちょっと衰退気味だ。小規模団地に併設されたミニ商店街というのもなかなかいいものだ。

さて、今日は商店街巡りに来たのではない。忘れかけていたが、目的地は明治村だ
犬山駅と明治村の間にはバスが通っていると述べたが、実はこの路線、上の写真に写っている「犬山ニュータウン」バス停も通るのだ。観光客と団地住民の足を兼ねているわけである。ということで、ちょうどやって来た明治村行きのバスに乗った。

こうしてようやく明治村に到着!といきたいところだが、我々は懲りずに明治村の1つ手前にある神尾(かんお)というバス停で下車。明治村の敷地のすぐ外にある犬山池野簡易郵便局に立ち寄るためだ。ここは犬山市役所の池野出張所がついでに郵便局業務もやっている、という感じなのだが、外から見るとまるで郵便局がメインのような建物だ。
貯金を終え、しばらく歩くと明治レトロ風の建物が見えてきた。
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▲実はこれ、入鹿用水土地改良区の事務所。明治村とは何の関係もない。明治村に隣接しているのであえてレトロなデザインにしたのだろうか。知らない人が見たら間違いなく明治村の一部だと思うだろう。

地図で見ると犬山池野簡易郵便局は明治村の敷地のすぐ外にあるように見えるが、実際は正門まで1kmほども距離がある。歩道もない山道を延々と歩き、いよいよ今度こそ本当に明治村の正門が見えてきた。
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▲こうしてようやく明治村の正門に到着。この門、実は旧制第八高等学校(現在の名古屋大学の前身)の正門として使われていたものなのだ。かつて旧制八高が立地していた昭和区の滝子(たきこ)には、この正門の門柱をイメージしたモニュメントが建っている。

ということで、明治村についてはまた次回の記事をお楽しみに。

(続く)
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Comment

前座

前振りだけで十分に楽しませていただきました。
やはり、お2人の旅行貯金はブログで見るのが一番面白い。目的地に行くまでに何度も寄り道をするところがうまく描写されてて引き込まれます。なるほど、明治村は羽黒駅が最寄り駅なんですね。そこから歩いていったのかと思った(笑)明治村の西側って地図で見ると富士山って書いてあるんですね。航空写真でみると何の変哲もない山なのに。町はレトロな感じが伝わってきていかにも明治村へ入る前の序章という感じですね。あ、よく見るとタイトルに序章って書いてある。。

>LLPさん

さすがに羽黒から明治村までは歩いて行きませんよ(笑)
でも、羽黒駅から郵便局3局に寄りつつ犬山ニュータウンのバス停まで歩いた時点で、もう4km近くの距離になっていたようです。
「犬山市富士山」という地名は、おそらく尾張富士に由来するのでしょう。羽黒あたりの田園地帯から富士山型の綺麗な稜線が見えました。

続きキボンヌ

やっぱり目的は、旧伊勢郵便局舎(宇治山田郵便局舎) 白石円治設計、明治42年 ですか。
ちなみにアレ、明治村にあるけれど、所有者は(株)日本郵政なんですよ。

>きがないさん

ええ、もちろん。先にネタばらしされちゃいましたね 笑
正式には「博物館明治村簡易郵便局」・「明治村内郵政資料館」という位置付けになるみたいですよ。
ここのところ仕事が忙しくて、しばらくは更新できなさそうです。

ネタばらし、さーせん(苦笑)
日本郵政はそういう名称なんだね。
私は文化財の指定名称とかを見ていましたv-15
白石円治は、逓信省営繕課の技師でしたから、いまでいうNTTファシリティーズの職員みたいなひとです。
てか、これなんでJフォンの絵文字なん??v-200v-201v-203

>きがないさん

いま何気なく見てましたが、絵文字のメニューの中の1と2がSoftbank、3がDoCoMoで4.5がauみたいですv-136i-165e-180

そんなふうになってたんですか!気にしたこともなかったです。。
Jフォンって懐かしい響きです。
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