春の瀬戸内海

猿子島・鷹島
▲名もなき島々が無数に散らばる瀬戸内海。「名もなき」と書いたが、左に見えるのは猿子島、右に見えるのは鷹島と、ちゃんとした名前が付いていたようだ。さぬき市津田町の北山地区より。

先週は、母の実家がある香川県東かがわ市にしばらく里帰りしていた。香川県の東部、通称「東讃」と呼ばれるエリアは幼い頃から何度も訪れていて、私自身にとっても非常に馴染み深いところだ。
東かがわ市の中心街は三本松(さんぼんまつ)という地区にある。一昨年の8月、初めてこの三本松をじっくりと“街歩き”したのだが、綺麗に整備されて賑わう新市街とは対照的に、朽ち果てた全蓋式アーケードの残る旧市街の本町商店街が印象に残っていた。あれから1年半、あのアーケードはまだ残っているだろうかと久しぶりに訪れてみたら、いつの間にか撤去されてしまっていた。

三本松本町商店街
▲この真上にアーケードがあった。ただの住宅街になってしまい、ここが昔は賑やかな商店街だったと言っても、にわかには信じがたい光景だ。

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▲これが1年半前の2008年8月に撮影した同じ場所の光景。まっちの街歩き-三本松より。
この当時からすでに、営業しているお店はごく僅かだった。昔はどれだけ賑やかだったのだろう。

三本松をしばらく歩いた後、せっかく天気が良いので、さぬき市の津田・志度方面をドライブすることにした。
三本松と津田の間には国道11号という幹線道路がまっすぐ伸びているが、そちらは何度も通ったことがあるので、今回は海沿いを迂回する県道122号という道を通ってみた。鉄腕DASHのソーラーカーもこの道を通ったのだろうか、などと考えつつ、「山田海岸」という海水浴場にちょっと寄り道。

女島
▲山田海岸から眺めた女島(めんじま)。無人島だが、干潮時には歩いて渡れるらしく、潮干狩りのシーズンは賑わうそうだ。左側の奥にうっすらと小豆島が見える。

さらに西へ進み、県道136号という海沿いの道路を走る。津田地区から志度地区に入ってすぐのあたりに、またまた海の方に降りていく道があった。

釜居谷へ続く道
▲まっすぐ進んで行ったら海に突っ込んでしまいそうな道。この先には釜居谷(かまいだに)という集落があった。民家10軒くらいの小さな集落だ。

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釜居谷の浜辺で。おばあさんが3人、潮風に吹かれながらのんびりと会話していた。


最後は東かがわのグルメをまとめて紹介。
香川と言えばもちろん讃岐うどんが有名だが、新鮮な海の幸も忘れてはいけない。特にハマチや鯛は、驚くほど安い値段で新鮮なものが手に入る。

陣内うどん
陣内うどんぶっかけ
讃岐うどんブームが到来する前から、ずっと地元の人に親しまれ続けているお店。私も幼い頃はよく連れてきてもらったものだ。おでんコーナーがあるのも讃岐ならでは。東かがわ市松原。

山賊村
山賊村すじ肉ぶっかけ(温)
人家もまばらな山奥にある、古い農家を改装したような素朴なお店。近くに工業団地があるためか、意外と混んでいた。基本的に量が多いので、「大」を頼むと大変なことになるらしい。釜飯もおすすめ。東かがわ市西山。

讃岐家
活魚料理 讃岐家A定食
国道11号沿いにある、ドライブイン的な大きなお店。香川県から徳島県に入る手前にあり、旅行客や長距離ドライバーでいつも賑わっていたが、並行する高松自動車道が開通してからはちょっと寂れ気味。それでも味は落ちていない。おすすめは鯛のあらだき。わかめの味噌汁もお気に入りの味だ。東かがわ市坂元。

讃岐家
▲これも讃岐家で。建物の前には生け簀があり、季節によっていろんな刺身が味わえる。

アミーマンボス
風と凪の宿 アミーマンボスのランチメニュー。世界で初めてハマチの養殖に成功した安戸池(あどいけ)の畔に建つ民宿。ご主人もこだわりの感じられる方だ。残念ながら、今春いっぱいでランチ営業をお休みされるようだ(宿泊は引き続き営業)。東かがわ市引田。


とりあえず今回はこんなところで。次回は志度方面を紹介する予定です。
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Comment

時間の流れ

おかえり~、のどかな風景をありがとうございます。先週は東京出張でまた早朝観光をしてしまったのでとりわけ癒されます。

やはりアーケードがあるかどうかで商店街っぽさが全然違いますが、お店の人にとっては明るくなっていいのかもしれないですね。

道も広くて波も穏やかでいいところですね。これは確かにドライブしたくなるよ。運転してない僕でも走れそうだし。

あとなんといっても海の幸はいいねぇ。出張で四国に行ってる人から四国はご飯が美味しいとよく聞きます。高知だったんだけど、カツオですかって聞いたら素人扱いされた上、結局教えてくれませんでしたが。。あ、そういえば最近丸亀製麺に行ってないのを思い出した。今週あたり提案してみよっと。

おお、三本松、懐かしい~。
出版社の社員だった10年前、「目で見る高松・東讃の100年」という本を作りました。取材と販売で、三本松の中心市街にある書店さん(名前忘れた)にはたいそうお世話になりました。
あの頃の書店さんは、かなり頑張って声掛けやチラシ手渡し営業をしてくれてたので、もしかしたら母君のお宅も買わされ…いや、購入していただいているかも。
どうでもいいですが、その時の常宿は志度ロイヤルホテルでした。

>LLPさん
近江八幡の京街道筋や、東京金町のベルシティなど、アーケードが撤去された商店街を今までにいくつか見てきましたが、無くなった途端急に寂しくなるものですね。ただ、ここの場合はあまりに老朽化が激しかったので、昨日のような強風の日にはいつ崩れてこないかと心配だったことでしょう。そう考えると撤去もやむなしと思います。
同じ四国でもこちらは瀬戸内側なので、太平洋側の魚というとやはりカツオぐらいしか思い浮かびませんね。勿体振らずに教えてくれればいいのに(笑)
香川では某100円回転寿司のチェーン店にも行ったのですが、やはりこちらで食べるのとは全然違いました。


>まささん
あんな小さな田舎町に来られていたなんて!お仕事とはいえ感激です。
母の青春時代は、この本町通りを中心にアーケードがコの字型に伸びていたらしく、それはそれはとても賑やかだったというのですが、今では見る影もありません。その当時の写真があればぜひ見てみたいと思っていたのですが、「目で見る高松・東讃の100年」にも載っているようですね。うーん、実家にあったかなぁ…?ちょっと聞いてみます。
三本松で書店というと、全国チェーンのM脇書店さんしか思い浮かばないですね。「目で見る…」の幟は、三本松や志度を散策中にあちこちでお見かけしましたよ。今昔写真集系のシリーズは私にとってバイブルのような存在なので、ぜひとも手にとって読んでみたいものです。
そうそう、志度ロイヤルホテルは昨年末あたりに閉鎖されたようです。三本松のロイヤルホテルは健在です。

四国は接近することも難しくて(仁川から松山まで定期便がある程度で知っています),(韓国人に)よく知らされたこともなくてさらに遠く見える所なのにこのように見るとすばらしいところですね。

海産物もおいしく見えるがすじ肉ぶっかけが特においしく見えます^^;;

北海道や沖縄には行ったことがあっても四国には行ったことがない、という人は私の周りにも多いです。外国の方にとっては尚更ですね。本州との間に3本の橋が架かり、以前よりはずっと行きやすくなりました。
すじ肉ぶっかけはかなりのボリュームで、空腹のときには嬉しいです。

志度ロイヤルホテル、廃業ですか、残念です…って、10年以上泊まってないけど。三本松ロイヤルホテルは、当時の宿泊料金が会社の予算オーバーだったのかな?泊まったことがありません。三本松の近くでは、確か白鳥温泉とかいう公共の宿には泊まりました。

白鳥温泉は私も10年ほど前に行ったことがあります。かなり山奥の方で、うどんの山賊村もここからほど近いですよ。
「目で見る高松・東讃の100年」は残念ながら実家には無いようでした。ぜひ購入したいです。

お久しぶりです!

おはようございます。こじろうです(^_^) ご無沙汰しています。東讃の風景ありがとうございます!昨夏に三本松を訪れ、昔の商店街を廻ってみたら朽ちたアーケードがそのまま・・・。まっちさんのお写真のとおりでしたが、年末ぎりぎりにはまだあったような気がしますが。でもそこがかつて栄えてたなんて地元の人でも信じられないくらいみたいですから・・。
「目で見る高松・東讃の100年」はおよそ10年前に発刊されたものだと思います。私も当時早速購入しました。最近新たに「東讃今昔写真帖」という写真集が発刊されています。当然三本松ははじめ東讃の各所の昭和時代が記録されています。三本松の今は人もあまり通らない北町商店街がかつての県道で、すごい渋滞している写真が掲載されていました。すごく信じられません・・・。
志度ロイヤルホテルは最近解体が終わったくらいではないでしょうか?県外からのお客さんをよく送っていったものです。三本松ロイヤルホテルも経営母体が数年前に変わりましたし・・・。志度なんかも志度寺の門前は賑やかだったようです。

>こじろうさん

こんにちは。お久しぶりです。
あのアーケードは近々撤去されるだろうとは思っていましたが、いざ無くなってみると本当にあっけないものです。年末にはまだあったんですね。ということは今年の初めごろに撤去されたのでしょうか。
最近になってまた新しい写真集が発刊されていたのですね。あの狭い北町商店街が県道だったとは驚きです。そういえば、昔は引田の本町通りが国道で、ボンネットバスが走っていたという話を母から聞いたことがあります。
志度寺の周辺も訪れたのですが(またそのうち記事を書くつもりです)、長尾と同じように幹線道路沿いに賑わいが移ってしまい、旧市街はほとんど住宅街になっていました。それでも、いわゆる「しもた屋」的な古い民家が建ち並び、とても風情がありました。
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