レトロとグルメの街 津市大門(2009.11.21)

(前回からの続き)

津の昔からの中心街、大門(だいもん)にやって来た。
ここは浅草・大須と並ぶ日本三大観音のひとつ、津観音の門前町として栄えたところ。かつては三重県有数の繁華街として賑わっていたそうだが、全国共通の問題である都市の郊外化と空洞化に加え、鉄道の駅から離れていることもあり、近年は衰退が激しいという。

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まずは、大門地区のメインストリートであるだいたて商店街へ。フェニックス通りと津観音をまっすぐに結ぶ南北の通り(大門通り)と、途中から西に分岐する通り(立町通り)からなる。勘の良い方ならもうお分かりだろうが、「だいたて」というのは「大門」と「立町」を合わせた名前である。
大門通りの全てと立町通りの一部には全蓋式アーケードが設置されている。写真は大門通りの方で、奥に見えるのが津観音の仁王門だ。おそらくこの門が「大門」という地名の由来なのだろう。
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▲通り沿いにあった旧町名の石碑。
観音寺門前の町筋と直交して、西隣りは京口御門まで通じる町筋であったことから立町と称した」と書いてある。現在はこのあたり一帯が全て「大門」という地名になっており、「立町」という正式な地名は残っていない。
この周辺にはあちこちにこのような旧町名の石碑があり、他に「中之番町」、「千歳町」、「魚町」などがあった。住居表示制度によって全国の歴史ある地名が次々と失われてしまったが、せめてこのような形でも旧地名を後世に伝えていきたいものである。

だいたて商店街。画面が揺れまくっていてゴメンナサイ。
アーケード内のスピーカからは厳かなBGM(?)が流れていた。いかにも門前町らしいが、ちょっと音量がデカすぎる気も・・・。

津観音
そして、いよいよ津観音へ。
津観音(恵日山観音寺)は2009年に開創1300年記念を迎えたらしく、この3連休には特別法要「結縁灌頂」が行われていた。たまたま予定が空いていたので来ただけなのだが、100年に1度の一大イベントだったようだ。
境内に入ると、先ほど商店街で流れていたあの厳かな音楽が今度は生で聞こえてきた。あのスピーカはどうやらこの法要の模様を生中継で流していたようだ。

津観音を出て東側に目をやると、こんなところにもアーケード街があった。入口には「大門商店街 飲食店街」と書いてある。
津・大門商店街
これは凄い。昭和中ごろにタイムスリップしたようだ。
よく観光地にあるようななんちゃってレトロ気取りではなく、ここには本当に素朴なレトロの風情が残っている。老朽化は激しいもののゴーストタウン化はしておらず、まだまだ現役の商店街だ。東西に80mほどの短い通りだが、この空間は貴重である。

さらに、上の写真の通りの1本北にはこんな路地もあった。
津・大門商店街北通り
大門商店街北通り」というらしい。想像以上に規模は大きく、三重県有数の繁華街だったというのも十分頷ける話である。

さて、再びだいたて商店街に戻ってみると・・・
今度はお経のようなやつ(スミマセン、よく分かりません)が流れていた。通行人が怪訝そうな顔をしているが、そりゃそうだよね、商店街に来ていきなりこんなのが流れていたら。でも、津観音の門前町であるこの商店街にとって、今日は特別な日なのだ。

ところで、ここ津市は一人あたりのうなぎの消費量が日本一なのだ。私は全然知らなかったのだが、津の大学に通う友人にとっては常識らしく、大学の飲み会でもうなぎ屋に行くことが多いのだという。まさに津のソウルフードなのだ。
さらに、この翌日にはこのだいたて商店街で、「うなとん対決2009」と称して、津のうなぎ四日市のとんてきの人気を争うご当地グルメ対決が行われたようだ。うーん、これは興味深い。津と四日市、この二都市はやはり良きライバルだ。で、結局どちらが勝利したのだろうか。ご存じの方は教えてください。

ということで、お昼はやはりうなぎにしよう!という話になり、友人お薦めの「うなぎ料理 はし家」さんにやって来た。だいたて商店街の1本東の通り沿いにあり、津ではかなり有名なお店らしく、14時過ぎていたのに店内は大盛況だ。
はし家 上うなぎ丼
上うなぎ丼。肝吸と香の物が付いて1,365円。名古屋人の私はうなぎの味にはうるさいが、香ばしくて本当にうまい。津を代表する味覚というのも頷ける。
津市大門4-10。メニューに「定休日/毎週月曜日(ときどき火曜日)」と書いてあるのはご愛嬌か。

さて、津の名物は他にもいろいろある。その一つがいちご大福だ。
今でこそポピュラーなお菓子だが、このいちご大福が最初に考案されたのは1986年のこと。その元祖のお店が、津のだいたて商店街にあるのだ。
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それがこちらのお店、とら家本家。お土産に買っていこうと思ったら、なんと最後の1箱しか残っていなかった。ということで、6個入り(1,260円)を購入。
私はもともといちご大福があまり好きではなかったのだが、このお店のいちご大福は白あんがベースで、どぎつい甘さが無くて本当に食べやすい。津にお越しの際はぜひどうぞ。ただし、季節限定なのでご注意を。
ちなみにいちご大福の写真はありません。あしからず。

この後は友人に津駅まで送ってもらい、そこから近鉄電車で帰宅・・・するつもりだったのだが、何だかんだ言っているうちに弥富駅まで送ってもらってしまった。津から弥富まで約50km、国道23号を延々と、しかも木曽・長良・揖斐川橋が改修工事中のため対面通行で渋滞、というハプニングもあったが、積もる話に花を咲かせているうちにあっという間に着いてしまった。Shoopandaさん、どうもありがとうございました。春から研修頑張ってね。

イオンタウン弥富
自宅に帰る頃にはもう夕暮れ模様に(写真は弥富のイオンタウンで)。

というわけで、2009年11月21日の四日市・津シリーズはこれで終わり。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

(完)

【目次】
二つの顔を持つ街・四日市~JR編
二つの顔を持つ街・四日市~近鉄編
三重県縦走 四日市→津
レトロとグルメの街 津市大門(このページ)
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Comment

うなとん対決、津のうなぎが地の利をいかして勝利したらしいです。
ちなみに四日市市民ながら、まだとんてきなるもの食べていません。四日市の某店は行列がすごすぎる。ひそかに四日市勝利だろうと予想していましたが…
1300年の歴史は侮るなかれですね。津観音、大須観音、浅草観音で日本三大観音らしいからなー。

おお、やはりうなぎが勝ったんですか。アウェーのとんてきはやはり不利だったんでしょうか?
私は御在所のサービスエリアでとんてきを食べたことがあるんですが、やはり本格的なお店で食べないといけませんね。
日本三大観音は最初は私も知りませんでした。何気に東海圏は由緒あるお寺が多いですね。

津観音、名古屋市民にとっては全く馴染みないですが、
今年の三重TVの年越し放送はここからの生中継だったんで、知名度はあるんですね

「大門商店街 飲食店街」この寂れ感が堪らないです。
アーケードが壊される直前の大曽根本通を思い出します

三重TVですか!一応映るんですけど、滅多に見ないんですよ・・・
関係ないですが、個人的にはローカル色満載の三重TVのCMが大好きです。
大門商店街いいですよね~。大曽根のアーケードって10年くらい前まではあったんですよね?その当時に訪問できなかったのが心残りでなりません。
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