二つの顔を持つ街・四日市~JR編(2009.11.21)
- 2009.12.10 23:03
- カテゴリ:旅行記-三重
先日、高校時代の友人に会うため、三重県の四日市を訪れた。
弥富駅からJR関西線の普通電車に乗り、四日市駅には待ち合わせの約束よりも1時間あまり早い7時48分に到着した。

JR四日市駅。
四日市には、JRの「四日市駅」と「近鉄四日市駅」があり、両者は1kmほど離れている。しかし、単純に「四日市駅」と言った場合、通常は近鉄の方を指す。
三重県内の鉄道事情はほとんど近鉄の天下と言ってもよいくらいで、本数が少なくて不便なJRは苦戦を強いられている。もちろん、JRもただ手をこまねいているわけではなく、最近はダイヤが改善されつつあり、区間によっては近鉄より運賃が安いことから、徐々に利用者は増えつつある。
そうは言っても、四日市の市街地は近鉄の駅を中心に形成されており、JR四日市駅の周辺は今や「街外れ」となっている。
弥富駅からJR関西線の普通電車に乗り、四日市駅には待ち合わせの約束よりも1時間あまり早い7時48分に到着した。

JR四日市駅。
四日市には、JRの「四日市駅」と「近鉄四日市駅」があり、両者は1kmほど離れている。しかし、単純に「四日市駅」と言った場合、通常は近鉄の方を指す。
三重県内の鉄道事情はほとんど近鉄の天下と言ってもよいくらいで、本数が少なくて不便なJRは苦戦を強いられている。もちろん、JRもただ手をこまねいているわけではなく、最近はダイヤが改善されつつあり、区間によっては近鉄より運賃が安いことから、徐々に利用者は増えつつある。
そうは言っても、四日市の市街地は近鉄の駅を中心に形成されており、JR四日市駅の周辺は今や「街外れ」となっている。

JR四日市駅の構内。
駅舎は大きくて広いが、閉鎖されている部分がほとんどで、いつ来てもがらんとしている。吹き抜けの2階にはレストランのような空間が見えるが、すでに閉店しているようで、侘びしさが漂っている。
国鉄時代はこの路線にも多くの優等列車が設定されていたようで、かつては汽車を待つ人々で賑わったのだろう。

JR四日市駅前風景。30万都市の駅前にしてはあまりに寂しすぎる光景だ。土曜日の朝なので人通りもまばらだ。久々に友人に会いに来たのに、朝からたそがれてしまいそうだ。

JR四日市駅前から北に伸びる、新町通り。このあたりは3階から4階建てくらいの年季の入ったビルが林立しており、かつての繁栄を感じさせる。しかしテナントはほとんど撤退してしまっているようだ。

新町通りの1本東側、JRの線路のすぐ横に伸びる通り。このあたりはかつては歓楽街だったのだろうか。飲食店が集まっている。
そして、この通り沿いでこんなところを見つけた。

おおっ!探検してみたくなるような路地!よく見ると、上部に「三和商店街」と書いてあるのが読める。
「明るい商店街」の文字もむなしく、中に入るのを躊躇するような薄暗さだ。

勇気を出して中に入ってみると、そこには半世紀前にタイムスリップしたような空間が広がっていた。四日市には何度か来たことがあったが、こんなところがあるとは知らなかった。しかし、朝からえらいところに来たものである。
壁が崩れかけているのか、ところどころブルーシートで覆われているのが痛々しい。

これは映画のセットではなく、紛れもない現実の世界である。
飲食店ばかりのように見えるが、「商店街」と名乗っているように、看板などを見るとかつては一般のお店も何軒かあったことがうかがえる。

三和商店街を北に抜けると、片屋根式アーケードの設置された本町通り商店街に出てきた。
「本町」という名前からもわかるように、昔のメインストリートといった雰囲気で、ここもなかなか風情がある。アーケードに隠れて気付きにくいが、歴史のありそうな町家もところどころに残っている。

土曜日の朝早くなのでシャッターを下ろしているお店が多かったが、昔ながらの魚屋さんが店の準備をしていた。

アーケードの軒下には、江戸日本橋から京都三条大橋まで、東海道五十三次の各宿場の浮世絵がずらりと並んでいた。どうやらこの道は、旧東海道の四日市宿にあたるようだ。

こちらは、本町通りの西端から北に伸びる新丁通り。駅前で見た新町通りの延長上にあたるのだが、本町通りとの交点より南を「新町通り」、本町通りとの交点より北を「新丁通り」と呼び分けているようだ。
街灯にさりげなく取り付けられた「新丁通り」という看板がちょっと洒落ている。こういう看板は各地の商店街で見かけるが、なかなか味わい深く、街並みにちょっとしたアクセントを加えていることが多い。専門的には「タウンサイン」というらしく、こちらのブログでは本格的に研究していらっしゃるようだ。なかなか奥の深い世界だ。
さて、本町通りを西へ進み、近鉄四日市駅の方に向かって歩く。新丁通りとの交点を過ぎてしばらくすると沖の島町商店街となり、三滝通りとの交点を過ぎると諏訪新道商店街となる。

諏訪新道商店街。片屋根式アーケードが設置されているが、新しいマンションが多く、商店街から住宅街に変貌しつつあるように見える。

諏訪新道商店街を西に進むと、国道1号にぶつかった。
四日市の街は、大まかに言うと西から順に近鉄名古屋線、国道1号、JR関西線が並行して南北に通っている。つまり、国道1号の西はJRよりも近鉄に近いエリアであり、今まで歩いてきたJRに近いエリアとは全く異なる景観が広がっている。
ということで、次回は四日市の街の持つもう一つの顔、近鉄四日市駅周辺の景色をお送りします。
(続く)
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