爽やかな夏の飛騨・信州紀行【2】 城下町・松本の街歩き(前編)

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 ▲松本市の昔のメインストリート、土蔵造りの屋敷が建ち並ぶ中町商店街

かなり久々の更新になってしまった、昨年8月の「飛騨・信州紀行」シリーズ。
前回の記事で紹介した奥飛騨・平湯温泉を訪れた翌日は、安房トンネルを抜けて長野県の新島々(しんしましま)駅までやって来た。
この日の目的地は、ここから東に15kmほどの松本市街。そのままクルマで向かっても良かったのだが、ローカル線の旅を味わってみたかったのと、駐車場が(鉄道利用客に限り)無料だったこともあり、アルピコ交通上高地線の電車に乗ってみることにした。
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 ▲新島々駅にはこんな車両が停まっていた。
上高地線のイメージキャラクター「渕東なぎさ」が描かれたラッピングトレイン、「なぎさTRAIN」だ。ちなみに「渕東なぎさ」という名前は、この路線にある渕東駅・渚駅に由来しているのだという。
ただ、なぎさTRAINは残念ながら留置中のようだったので、この向かい側に停まっていた普通の車両(3000形3003-3004)に乗車。ここから終点の松本までは約30分の行程だ。沿線はのどかな田園地帯で、途中の波田駅と北新・松本大学前駅の近くには昔ながらの電鐘式踏切警報機も残っていた。

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 ▲途中で通り過ぎた渕東(えんどう)駅。田園地帯ののどかな無人駅だ。
「渕東なぎさ」関連のアイテムは見当たらなかったが、「カタクリの駅」という歌謡曲の歌詞が掲示されていた。上海渡カタクリ園というのが近くにあるようで、それにちなんだ歌なのだろう。歌詞が渋くて物悲しい。

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 ▲そして、終点の2つ手前の渚(なぎさ)駅で下車。
こちらは松本市街のはずれに位置する、住宅街の中の小さな無人駅。それにしても、ホームの上に駐輪場があるのが斬新だ。

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 ▲この渚駅の駅名板、「渕東なぎさ」が描かれた特別仕様になっている。
上高地線もなかなかの気合の入りっぷり。ちなみに前述の渕東駅も、今年3月から渕東なぎさ仕様の駅名板に変わったとのこと。これはぜひ再訪せねば…。

さて、それではここから松本の街歩きをスタート。点在する郵便局にいくつか寄りつつ、中心街を目指して歩き始めた。県庁所在地の長野市はこのブログを初めて間もない2009年に訪れているが、ここ松本市は初めて訪れる街だ。市街地の標高は約600mとのことで、朝までいた山間部と比べるとさすがに暑いが、それでも名古屋と比べるとかなり涼しいだろう。

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 ▲西松本駅付近で田川橋梁を渡る上高地線の電車。

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 ▲松本巾上郵便局付近で。8月ももう終わり、すっかり秋の空だ。

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 ▲JRの線路の東側に移り、松本駅に近付いてきた。このあたりは歓楽街のようだ。

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 ▲松本駅から北へ、伊勢町Mウイングにかけて延びる商店街。
歓楽街っぽくもありながら、どこか清潔感の感じられる街並みだ。

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 ▲そしてJR松本駅へ。街の玄関口だけあって賑やかだ。
渚駅で降りずにそのまま乗ってきた迷いネコさんとはここで合流。待っている間、駅構内で多種多様な車両を眺めて楽しんでいたとのこと。信州色の211系、見てみたかった…。

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 ▲松本駅の駅前風景。県都・長野市と肩を並べて張り合うほどの街並みだ。

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 ▲松本駅前のメインストリート、駅前大通り(あがたの森通り)
かつては路面電車が走っていたため、「電車通り」とも呼ばれているんだとか。

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 ▲松本駅から北東へ、パルコにかけて延びる公園通り商店街(パルコ通り)
カラー舗装・電線地中化により、綺麗に整備されている。ここが松本市を代表する繁華街とのことだが、平日の昼間だからか、意外と人通りは少ない。飲食店が多く、夜の方が賑わうのだろうか。

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 ▲公園通りを東に抜け、高砂通り商店街に出る。
こちらは雰囲気が一転してレトロな佇まい。かつては現在のパルコの場所に生安寺(しょうあんじ)という寺院があったことから、「生安寺小路」と呼ばれていたようだ。また、ひな人形の店が多いため、「ひな小路」「人形町通り」などとも呼ばれているという。

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 ▲高砂通りを東に抜けたところを南北に通る、大橋通り商店街(国道143号)。
街外れに位置する割には、適度に雑多な雰囲気が賑やかさを感じさせる。ちょうどお昼になったので、写真の左端に写っている「そば処 種村」さんに寄ってみることにした。

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 ▲「そば処 種村」さんで、木曽開田高原産の「そば定食」をいただく。
定食の内容は八割そば、そばの実雑炊、そば豆腐、きゃらぶきと、まさにそばのフルコース。そばの実雑炊というのは初めて食べたが、そばの持つ香ばしさと出汁の香りが調和して美味しかった。また、メインのそばは、壺焼塩、香りつゆ、甘みつゆの3種で食べ比べが出来た。こだわりの感じられるそば屋さんだった。

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 ▲続いて、高砂通りの1本北を並行する中町商店街へ。
中町は善光寺街道(旧北国西街道)沿いに開けた町で、同街道沿いの本町・東町とともに「親町三町」と呼ばれる松本のメインストリートだったところ。1888年の大火により大半の町家が焼失し、その教訓から土蔵造りの建物が建てられ、現在も独特の景観となっている。

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 ▲中町商店街沿いに建つ、中町蔵の会館(中町・蔵シック館)に立ち寄ってみた。
この近くにあった大禮(たいれい)酒造の建物を1996年に移築したもので、中は展示施設、会議室、喫茶室になっている。休憩がてら立ち寄っていく観光客も多いようだ。ここで私たちもしばし休憩。

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 ▲吹き抜けの広々とした空間。通り抜ける風が涼しくて気持ち良い。

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 ▲中町商店街を東に抜け、大橋通りを渡ると、日の出町通りとなる。
ここも大橋通りと同じく、昭和レトロの下町情緒溢れる商店街。中町のような歴史を感じさせる街並みも良いが、こういう生活感の感じられる商店街も良いものだ。

さて、「前編」はここらで終わり。続く「後編」では、魅力的な路地が縦横無尽に走る、松本城周辺エリアを中心に紹介します。
(続く)
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