爽やかな夏の飛騨・信州紀行【1】 乗鞍岳・平湯温泉から松本へ

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 ▲長野県松本市(旧安曇村)、島々(しましま)郵便局の前で。
北アルプスの中腹、わずかな平地に造られた小さな町場だ。

久々の更新となる今回は、昨年8月の飛騨・信州紀行を今ごろになって取り上げることにしよう。
猛暑にあえぐ濃尾平野を離れ、奥飛騨・乗鞍岳から平湯温泉へ、さらにそこから北アルプスをトンネルで抜け、長野県の松本へというルートで旅してきた。
まずは初日、東海北陸道をひたすら北上して飛騨高山へ。そこから県道89号と国道158号を東に進み、高山市丹生川地区(旧丹生川村)に向かった。
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 ▲丹生川支所(旧丹生川村役場)の裏手を通る旧道。ちょっとした商店街になっている。

ここからさらに奥に進み、乗鞍岳への入口にあたるほおのき平バスターミナル(標高約1,230m)に到着。ここで、前日から出発していたエバ様さん、なめらかプリンさん、みるくさん迷いネコさんと合流し、5人での旅が始まった。

ここから先は環境保護のためマイカーの乗り入れが規制されていて、標高2,702mの畳平まではバス(濃飛バス乗鞍線)で向かうことになる。
ところが、天候はあいにくの雨。バスターミナルにも、山頂の天気は「雨・強風・濃霧・視界不良」と掲示されている。先行きが思いやられるが、せっかくなのでとりあえずバスに乗ることにしよう。

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 ▲40分ほどバスに揺られ、乗鞍バスターミナル(畳平)に到着。

予想通り、雨と霧で真っ白だ。真夏にもかかわらず気温は8℃、真冬並みの重装備をしてきたがそれでも寒い。
実はこの場所、14年前にもご来光を望むつもりで来たことがあるのだが、そのときも濃霧で何も見えなかった。つくづく運が悪い。

本来なら乗鞍岳の主峰である剣ヶ峰(標高3,026m)まで登ってみたかったのだが、とてもそんな状況ではない。資料館を見学したり昼食を食べたりしてだらだらと過ごしていたが、とりあえず、500mほど離れた長野県境付近まで行ってみることにした。

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 ▲登山道。割と平坦な道だが、悪天候のせいでまともに歩けない。
この左側には鶴ヶ池という大きな池があったのだが、霧のせいでほとんど見えなかった。

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 ▲10分ほど歩き、県道84号(乗鞍岳線)の岐阜・長野県境にたどり着いた。
「長野県」「松本市」の標識がかすかに見えるが、この反対側には「岐阜県」「高山市」の標識もある。実はこの場所、日本の道路の最高地点にあたるらしい。
ただ、凄まじい強風と雨なので、すぐに引き返すことにした。

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 ▲バスターミナルの裏手にあるお花畑で。
珍しい高山植物があちこちに見られるようだが、寒いし、雨は降るし、真っ白だし、なんだか切なくなってきた。

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 ▲そうかと思えば、こんな謎の生物も。

ということで、5時間ほど粘ってみたものの一向に天気が回復する気配がないので、もう諦めて、15時20分発のバスで下山することにした。ところが、麓に着いた途端、みるみる青空が広がり出し、あと少しで山頂が見えそうな勢いに。全くもって運が悪い。乗鞍岳にはまた次回挑戦することにしよう。

気を取り直して、ここからほど近い奥飛騨温泉郷の一つ、平湯温泉に向かった。

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 ▲まずは平湯大滝へ。日本の滝百選の一つに数えられ、落差は64m。
暑くも寒くもない、ちょうど良い涼しさだ。

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 ▲途中の平湯大滝公園に生えていた謎のキノコ。ツノマタタケというらしい。

そして夜は、ラジオCMなどでもお馴染みの「ひらゆの森」で温泉を堪能。夏休みということでかなり混雑していたが、露天風呂も広々としてゆったり過ごすことができた。

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 ▲「ひらゆの森」内のレストランで、飛騨牛ステーキをわさび醤油でいただく。
ああ、幸せなひととき。たまに贅沢するのって、いいもんだ。

さて、一足早く帰るエバ様さん・なめらかプリンさん・みるくさんとはここでお別れし、ここから先は迷いネコさんと2人での行程となる。この前日、4人は平湯温泉の高級旅館に泊まったということなので、この日は素泊まり3,000円のひなびた民宿、「こお家」さんに泊まることになった。温泉と夕食は「ひらゆの森」で済ませているし、昔ながらの民宿の雰囲気もそれはそれで良いもので、個人的には大満足だ。

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 ▲こお家さんの前の駐車場で。星がめちゃくちゃ綺麗だった。

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 ▲そして翌朝。昨夜は暗くてよく分からなかったが、こんな可愛らしいお宿だったんだ。
民宿の朝はすがすがしくて、どこか懐かしいにおいがする。

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 ▲客間の窓からの眺め。ああ、癒される。
立派な庭園に囲まれた高級旅館もいいが、こんな素朴な風景もいいものだ。それにしても、気兼ねのない小さなお宿だった。

そんなわけで、飛騨・信州紀行の二日目。この日は月曜日だったので郵便局めぐりをしつつ、安房トンネルを抜けて長野県側に出ることにした。

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 ▲まずは国道沿いのドライブイン、赤かぶの里へ。
月曜日の朝早くということもあり、ガラガラに空いている。いや、こんな山奥でこんな時間に開いているだけでも有り難いか。ここで朝食に飛騨牛めしと五平餅をいただく。

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 ▲続いて、旗鉾郵便局、平湯温泉簡易郵便局とめぐり、アルプス街道平湯(バスターミナル)へ。
高山市街だけでなく、上高地、松本、富山、新宿への直行バスが発着する、奥飛騨観光の一大拠点だ。それだけに施設規模も大きく、下手なローカル線の駅よりもよほど賑やかだ。さらに、施設内には日帰り温泉もあり、14年前に来たときは早朝に乗鞍岳に登った後、ここで温泉に入り、それから上高地に向かったのだった。14年ぶりの訪問でちょっと懐かしい。

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 ▲「アルプス街道平湯」の3階から望む北アルプス・笠ヶ岳
14年前にも同じ場所から同じアングルで写真を撮ったのを思い出した。

さて、ここから先は北アルプスを貫通する安房トンネルを経て、岐阜県から長野県へ。トンネルが連続する険しい地形ながらも、走りやすい道路だ。

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 ▲しばらくすると、奈川渡(ながわど)ダムによって出来た梓湖(あずさこ)が見えてきた。

ここから少し寄り道し、旧奈川村の中心部に位置する奈川郵便局へ。裏通りの分かりにくい場所にあるが、勘を頼りに「ここかな」と県道から路地に入ったら、ちょうど目の前に郵便局が現れた。

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 ▲奈川郵便局の前の風景。とても山深い静かなところだ。

再び国道158号に戻り、稲核(いねこき)郵便局、島々(しましま)郵便局と、ユニークな名前の郵便局を巡る。島々郵便局の局員さんは、徳本峠(とくごうとうげ)と島々宿、そして上高地の話をいろいろと聞かせてくださった。昔はここから修学旅行で上高地まで歩いて行ったんだとか。

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 ▲そして、アルピコ交通上高地線の終点、新島々(しんしましま)駅に到着。
鉄道空白地帯である山間部を延々とドライブしてきたので、鉄道の駅があるというだけで、ちょっと都会に近付いたような気分になる。実際はローカル線の終着駅なのだが、世界的な観光地である上高地・乗鞍方面への入口にあたるため、駅舎はそこそこ大きい。

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 ▲その向かい側には、1.3kmほど先にあった旧島々駅の駅舎を移築復元した観光案内所がある。
1922年に建てられたという、山小屋風のレトロな建物だ。

さて、この新島々駅には、鉄道利用促進のために設けられたパークアンドライド専用駐車場があり、電車に乗る人は無料で駐車することができる。ということで、ここからは上高地線の電車で松本市街に向かい、次回の記事では松本市街の商店街群を紹介します。
(続く)
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Comment

アルプス地域の旅行は常に良い記憶だけ残っています。 10余年前の松本と木崎湖、そして昨年の飛騨高山まで...

機会になればもう一度行ってみるだろうと考えたが今回は飛行機チケットが安いという理由で大阪行チケットを買ってしまいましたね。

次の記事も期待します。

>Tabiperoさん

本当にあちこち行かれていますね。昨年お会いしたときからもう一年以上経つんですね。
高山から松本にかけては「日本の屋根」と呼ばれる山岳地帯で、今回は訪れませんでしたが、上高地もとても良いところでお勧めです。ぜひまたお越しください。

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