2013夏・韓国【6】 完結編!大邱からソウル・江南へ、グルメの旅

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 ▲「江南スタイル」で一躍有名になった、ソウル・江南(カンナム)の街並み。
漢江(ハンガン)の南側に位置することから名付けられたこの街には、旧市街の江北とは全く異なる景観が広がっている。

6回に渡って紹介してきた韓国旅行シリーズも、いよいよ今回が最終回。真夏の記事なのに、いつの間にかもう年末になってしまった。
さて、前回の記事から続く大邱最後の夜は、とある名物料理を食べに行くことになった。
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 ▲やって来たのは、市街地のはずれに位置する東仁洞(トンインドン)チムカルビ横丁
ここには「チムカルビ(찜갈비)」という大邱の名物料理の店がずらりと並んでいる。ハングルばかりの看板も、よく見ると「찜갈비」という文字がやたら目立つことがお分かりいただけるだろう。
実は3年半前に大邱を訪れたときも、友鹿洞を訪れた後にここに来たのだった。そのときは昼間だったが、今回は夜。これだけたくさんのお店が並んでいながら、どのお店もそれなりに賑やかだ。

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 ▲そして、3年半前にも来た「ポングルポングル食堂」というお店へ。
店内に入ると、「ああ、そういえばこんなお店だった」と当時を思い出して懐かしい気分になる。そのときは真冬だったので、オンドルの床がとても温かかったのを思い出した。そして今回は、中年のアジョシ集団が野球のナイターを見ながら盛り上がっている。いかにも韓国の日常風景といった感じだ。

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 ▲いつかまた食べに来たい、そう思い続けて3年半。そんなチムカルビと久々のご対面。
ハサミで無造作に切った肉を一切れ口に運ぶと「そうそう、この味!」、辛いけれど後を引くうまさだ。何よりご飯がよく進む。そして、辛さ一辺倒ではなく旨味もあり、本当に病み付きになる。ああ、美味しかった。ごちそうさまでした。
大邱を訪問される際は、このチムカルビをぜひどうぞ。

ちなみにこのポングルポングル食堂から帰るとき、20代くらいの日本人女性客2人組とすれ違った。大邱で日本人を見かけること自体が稀有なのに、こんなマニアックなお店で出くわすとは意外だった。もっとも、前回訪れたときはまだガイドブックにも載っていなくて、外国人などまず来なさそうな雰囲気のお店だったが、いつの間にかコネストにも掲載されているようで、日本での認知度はぐんと上がっているようだ。

さて、翌7月28日(日)、韓国旅行の最終日。
朝早くにホテルを出発し、地下鉄を乗り継いで、高速鉄道KTXが発着する東大邱駅に向かった。


 ▲大邱の地下鉄にはかつて駅別テーマソングがあったらしく、今でもYouTubeで聞くことができる。
前半の1分16秒が公社のテーマソングで、その後が駅ごとのテーマソング。歌詞を和訳すると「♪力強く躍動する大邱の関門・東大邱駅!」「♪ここは大邱の中心・中央路駅!」「♪活気に満ちた人々の元気な笑い・聖堂池駅!」「♪幸せな出会いが始まる場所・上仁駅!」「♪いつも青々とした私たちの庭園・大公園駅!」「♪教育文化一番地・寿城区庁駅!」「♪休息のある睦まじき場所・頭流駅!」「♪良き人々とともにする文化空間・龍山駅!」と続く。何だかCMソングみたいで面白い。

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 ▲そして、東大邱駅から7時55分発のKTX(402列車)ソウル行きに乗車。
2009年に運行開始した新型車両「KTX-山川(サンチョン)」で、今回が初乗車となる。内装は従来型のKTXと全く違い、木目調の落ち着いた雰囲気。九州新幹線(さくら・みずほ)仕様のN700系を思い出す。

さて、終点ソウルには9時55分に到着。大邱は小雨だったが、ソウルに着いた頃にはもう止んでいた。今回の旅行、つくづく好天に恵まれている。

まずはソウル駅都心空港ターミナルに向かい、帰国便のチェックインと出国審査を済ませておいた。これで夕方まで身軽に過ごすことができる。(ソウル駅都心空港ターミナルについての詳細はこちら

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 ▲朝食がまだだったので、ソウル駅3階のフードコートでアルパプ(7000ウォン)をいただく。
アルパプとは、簡単に言うと魚の卵(主にトビコ)の入った石焼ピビンパのこと。数ある韓国料理の中でも比較的マイナーな存在だが、個人的にかなり気に入っていて、お勧めである。おそらく大多数の日本人にとって違和感なく受け入れられる味だろう。なぜ日本の韓国料理店や焼肉店で扱っていないのか不思議なほどだ。

腹ごしらえしたところで地下鉄に乗り、江南(カンナム)地区のはずれに位置する南部ターミナル駅へ。エステ店に行くという同行者とここで一旦別れ、バスに乗り換えて江南の中心部に向かうことにした。

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 ▲南部ターミナル駅近く、盤浦大路沿い(瑞草アートザイイアパートバス停前)の風景。
このあたりは韓国らしい派手な看板が少なく、街並みの雰囲気も日本に似ている。

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 ▲瑞草アートザイイアパートバス停から、541番のバスで江南駅へ。
ところで、見ず知らずの初めての土地でこんなふうに路線バスを臨機応変に使いこなすことができるのは、全てiPhoneのNaver地図アプリのおかげである。地図上からバスの停留所名や経路、運行間隔、運賃、所要時間などを検索できるので、むしろ日本の国内旅行よりも気軽に路線バスを乗りこなすことができる。とにかく韓国のバスは便利で、システムも確立されており、こういう点では日本は非常に遅れていると言わざるを得ない。

ちなみにこのバス、江南駅周辺では路面電車のように道路の中央を走り、バス停もプラットホームのように道路の中央に設けられている。名古屋の基幹バス出来町線と同様の方式だ。そしてこの541番という系統、以前に何度も訪れている安養(アニャン)という街から来る路線だということを後から知った。何だかんだでソウルも馴染み深い街になってきた。

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 ▲そんなわけで、やって来ました江南(カンナム)
ユニークな形の超高層ビルが無数に林立している。ここは韓国一の大都会。なぜか上海の浦東新区に行ったときのことを思い出す。

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 ▲江南地区の南北のメインストリート、江南大路(カンナムデロ)
整然と続く高層ビル街、圧倒されるような熱気。よく考えたら、江南は地下鉄で通り過ぎたことがあるだけで、じっくり訪れるのはこれが初めてだった。

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 ▲どのビルも無機質なように見えて、それぞれに個性を主張しているのが面白い。

さて、この江南で再びTabiperoさんと待ち合わせ。せっかくだから一緒に食事でもということで、向かった先はチャンポンの店「香港飯店0410」江南駅CGV店。
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 ▲香港飯店0410でいただく、日本のちゃんぽんとは似て非なる真っ赤っかの韓国風チャンポン
辛いぞ辛いぞと言われ続け、なかなか食べる勇気がなかったが、初めて食べたら意外と普通の辛さだった。これなら日本で売られている「辛ラーメン」の方がよほど辛い。ともあれ、歯ごたえのある太麺に野菜と海鮮がたっぷりで、初めて食べる割には意外とすんなり受け入れられる味だった。これもまた日本で売り出したら流行るかもしれない。

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 ▲江南といえば日本でも話題となった「江南スタイル」。
この舞台の上でポーズを取って、Tabiperoさんに写真を撮ってもらった。もう完全におのぼりさん状態。

ところで2011年の10月に、この江南から盆唐新都市までを結ぶ新盆唐線という新しい地下鉄路線が開通したという話を思い出した。時間に余裕があったのと、一度は乗ってみたいという気持ちがあったので、Tabiperoさんと「乗り鉄」してみることになった。
新盆唐線の江南駅に来てみると、新しい路線だけあって構内はピカピカ。そして、かなり深いところにホームがあった。

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 ▲ホームには、これまた「江南スタイル」をモチーフにした絵画が飾ってあった。
パク・サンジンという画家が描いた、「希望歌」という作品だ。

そしてさっそく、江南駅14時25分発の亭子(チョンジャ)行きに乗車。
新盆唐線の特徴は、何よりも無人運転であるということ。車両自体が無人運転を前提に造られており、壁で隔てられた乗務員室がなく、前面展望を直接楽しむことができる。韓国には前面展望のできる車両がほとんど無く、開業したばかりの頃はマニアのみならず多くの乗客が「かぶりつき」を楽しんだそうだ。以前、Tabiperoさんが乗ったときに「かぶりつき」をしていたら、見知らぬおじいさんに「俺も見たいんだからちょっと代われよ」と言われたんだとか。
ただ、この新盆唐線は全区間が地下路線なので、見えるのはトンネル内の風景だけである。

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 ▲清渓山入口駅から板橋駅の間は8.2kmと長く、トンネル内の照明がカラフルになっている。
日本でも、神戸の北神急行の長いトンネルに同様のものがある。また、従来の地下鉄路線と違って、接近メロディや車内チャイムもちょっと凝ったものが使われている。

終点の亭子駅は、江南から17.3kmの距離、約17分で到着した。あっという間のミニトリップだった。
さて、ここからそのまま江南に戻るのでは芸がないので、Tabiperoさんの発案で、高速道路経由の広域バスに乗って帰ることにした。これなら待ち合わせ場所の南部ターミナル駅にそのまま降り立つことができるのだ。

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 ▲亭子駅で従来からある「盆唐線」に乗り換え、14時48分発の往十里行きに乗る。
盆唐線は2009年2月に乗ったきりで、4年半ぶりである。ソウルのかなりはずれの方を走っている寂しい路線というイメージだったが、盆唐新都市という大規模なニュータウンを縦断していることもあり、利用者はかなり多そうだ。当時は宣陵が終点だったが、現在は往十里まで延びている。

ソウルへのバスが発着する書峴(ソヒョン)駅は亭子から2つ目、約4分で到着した。

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 ▲ソヒョンといってもこの人ではない。ハングル(서현)だと全く同じ綴りだが。

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 ▲書峴駅前で。街外れのマイナーな駅だと思っていたが、予想外に賑やかなところで度肝を抜かれた。

この書峴駅前から広域バス(1500-2番)に乗車。途中、板橋ICから瑞草ICまでは京釜高速道路を経由するのだが、凄まじい渋滞を横目にバス専用レーンをすいすい走るのがとても気持ち良い。これだけ渋滞していると1台くらい一般車が割り込んできてもおかしくなさそうだが、Tabiperoさんによると罰則がかなり厳しいらしく、バス専用の掟は厳密に守られているようだ。
そんなわけで、ソウルの南部ターミナル駅には30分足らずで到着した。

さて、時刻はもう15時半。ここでTabiperoさんと別れ、地下鉄と空港鉄道を乗り継いで仁川国際空港へ。

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 ▲空港鉄道の仁川国際空港駅の真上に建設中の、仁川空港リニアの駅。
屋内の空中を縦断する近未来的なチューブ状の構造物で、前回来たときは暫定的に植物園として使われていた。

そして、仁川国際空港から19:00発(接続のため20分ほど遅れて出発)の大韓航空KE751便(Boeing777-300)にて帰国。自宅に帰り着いたのは23時過ぎだった。

これにて2013年夏の韓国旅行シリーズは終わりです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
来年も“まっちの街歩き”をよろしくお願いします。では皆さま、よいお年を!

(完)

【目次】
2013夏・韓国【1】 旅の初日は4年半ぶりの昌徳宮と南大門へ
2013夏・韓国【2】古都・慶州へ、旅情あふれる鉄道の旅
2013夏・韓国【3】 世界遺産・慶州の仏国寺、石窟庵、そして大邱へ
2013夏・韓国【4】 地方都市「大邱」と田舎町「倭館」の日常を歩く
2013夏・韓国【5】 日韓友好の村、再び―大邱・友鹿洞と寿城池へ
2013夏・韓国【6】 完結編!大邱からソウル・江南へ、グルメの旅(このページ)
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