真夏の沖縄旅行・3―都心の巨大迷宮「まちぐゎー」歩き

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 ▲ディープかつエキゾチックな光景が広がる松尾二丁目中央市場。観光客は滅多に訪れません。

沖縄旅行シリーズの2日目。
うるま市から那覇市にやって来た後は、いよいよ那覇の中心繁華街に行ってみることにした。観光客に人気の国際通りだけでなく、このエリアには「まちぐゎー」と呼ばれる市場や商店街が広大な範囲に広がっている。それもかなり複雑に入り組んでいるようで、街歩き好きとしてはちょっと気合を入れて歩く必要がありそうだ。
そんなわけで、一旦同行者2人と別れ、まずはゆいレール(モノレール)のおもろまち駅に向かった。
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 ▲ゆいレールおもろまち駅に到着する14:47発那覇空港行き(1212Fまちなみ号)。
昼間は10分おきに運行されているようで、駅構内は賑やか。クルマと違って公共交通機関は、地元の人々の素顔や生活感が垣間見えるのが面白い。

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 ▲おもろまち駅からの切符。よく見ると地模様が琉球絣だ。凝っている。

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 ▲真っ昼間でも席が埋まるくらいのほど良い混み具合。
2003年に開業してちょうど10年が経つが、すっかり那覇市民の足として定着しているようだ。

さて、おもろまちから10分ほどで県庁前駅に到着。都心のビジネス街のようなところにある駅で、降りる人は多い。
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 ▲県庁前駅で降りて最初にやって来たのは、国際通りの入口近くに建つ沖縄県庁
県庁自体に用は無いのだが、最上階の14階が展望室になっていて、那覇市の中心街を概観するにはちょうど良さそうだ。さっそく向かってみよう。

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 ▲沖縄県庁14階の展望室から眺めた那覇市街。
先ほど乗ってきたゆいレールが中央を横切り、その奥に那覇のビジネス街・久茂地(くもじ)の街並みが広がっている。左手にはリウボウというデパートが入る「パレットくもじ」というビルがあり、先ほど降りた県庁前駅とペデストリアンデッキで繋がっている。奥には那覇港方面の海も見える。

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 ▲西町方面。はるか遠くの海の向こうには、慶良間(けらま)諸島も見える。
右から順に黒島、ハテ島、中島、前島、その奥に見えるのが渡嘉敷島だろうか。いずれも那覇から30kmほど離れていて、よく晴れた日でないと見えないという。今回の旅行は本当に天気に恵まれて良かった。

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 ▲県庁を後にして、いよいよ那覇を代表する繁華街・国際通りにやって来た。
平日なのに人とクルマとバスだらけでとても賑やか。通り沿いのお店はほとんどが観光客向けの土産物屋や飲食店だが、沖縄を代表する繁華街ということで地元の人らしき姿も少なくない。

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 ▲こちらは国際通りの中ほどから南に延びるアーケード街、平和通り商店街
どうやらここが那覇のメイン商店街のようだ。国際通りに近いあたりは土産物屋も多いが、南に進むにつれてだんだん地元の人向けのお店が多くなってくる。アーケード内では琉球民謡のBGMが流れていて、さらに沖縄らしさを演出している。

この裏手には、「桜坂」というかつて那覇最大の社交街(沖縄では歓楽街のことを社交街と呼ぶ)だったところがある。少し訪れてみたのだが、道路拡張計画のためか空き地が多く、ほとんどのお店が転業するか廃業してしまっていた。歴史ある地域なだけにちょっと残念。

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 ▲平和通り商店街を南に抜けると、壺屋やちむん通りという遊歩道に出る。
「やちむん」とは沖縄方言で焼き物のこと。その名の通り、壺屋焼という焼き物のお店が建ち並んでいる。それにしても、那覇の中心街は大通りから狭い路地まで、ほとんどの道路に名前が付けられているのが興味深い。だからこそ街歩きもなおさら楽しくなる。

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 ▲続いてこちらは、平和通りの1本西を並行するむつみ橋通り
平和通りとは対照的に、あくまで地元の人向けの商店街といった感じだ。道幅が狭くアーケードも年季が入っていて、ディープでレトロな雰囲気が漂う。

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 ▲むつみ橋通りのさらに西を並行する市場本通り市場中央通り
ここも観光客の姿が多いが、老舗風の伝統菓子店も点在している。路上に商品が並べ置かれていたり、飲食店のすぐ横のにおいが付きそうな場所で衣料品を売っていたり、下着屋さんでは男性用下着と女性用下着が同じ場所に無造作に積み上げてあったりと、なんだか韓国の市場を思い出すような光景だ。

ここで、翌日の着替え用も兼ねて、おばあが一人で切り盛りしている小さな衣料品店に立ち寄り「かりゆしウェア」を買っていくことにした。ついでに、「にんじんしりしり」という沖縄料理を作るための専用のおろし金が欲しかったので、売っているお店はないかとおばあに尋ねたところ、ほとんど理解できないほど強烈な方言で近くのお店を案内してくれることに。ついて行くと、わずか30mほど先に金物屋があった。おばあは、その金物屋のおばあとまた強烈な方言で何やら会話をしているようで、どうやら100円割り引いてくださったようだった。なんだか外国に来たような気分。人情を感じる。

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 ▲そして、テレビでもよく紹介される第一牧志公設市場へ。
肉と魚と果物とその他諸々が混ざった、異様な香りと熱気に満ちている。なかなか日本国内では味わえない雰囲気だ。ちなみに現在の建物は本土復帰と同年の1972年に建てられたとのこと。初めて来るのにどこか懐かしさを感じさせる建物だ。
エスカレータを上ると、2階は食堂街になっている。ここでは1階で買った魚を調理してもらうこともできるようだが、あまり時間もないのでちらっと覗くだけ。

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 ▲第一牧志公設市場の裏手には、これまたディープな雰囲気の路地が縦横無尽に伸びている。
肉市場通り、かりゆし通り、お惣菜通り、松尾二丁目中央市場などと名前が付けられているが、沖縄ではこういった路地をひっくるめて「すーじぐゎー」と呼んでいる。

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 ▲市場中央通りに戻り、しばらく南に進むと新天地市場本通りと名前が変わる。
このあたりまで来ると観光客の姿は少なくなり、衣料品や日用雑貨など地元の人向けのお店が中心となる。「米軍放出品」という看板があったりするのが沖縄らしい。

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 ▲新天地市場本通りをさらに南に進むと太平通りとなる。
国際通りからは最も離れた場所に位置する商店街だが、街の南側の玄関口である開南バス停に近いためか、意外と人通りが多く活気がある。地元の人々が気取らずに買い物や飲食を楽しんでいる光景は、とてもナチュラルで魅力的だ。
ちなみにこの商店街、看板によって表記が「平通り」「平通り」と一定せず、どちらが正しいのか分からない。こういうアバウトなところが沖縄らしくていい。

さて、当初は1時間半ほどで写真を撮りながら街を一周するつもりだったのだが、あまりに街の規模が大きすぎて、気が付いたら4時間近くも歩き続けていた。もはやこの記事だけでは紹介しきれない迷路のようなこの街の全貌は、まっちの街歩きホームページで詳しく紹介しているので、興味のある方はじっくりご覧ください。

気が付けば時刻はもう夜7時。そろそろ夕食をということで他のメンバー3人と集合し、美栄橋駅近くの国道58号沿いにある「家庭料理の店 ハイウェイ食堂」にやって来た。個人営業のお店のようだが、まさかの24時間営業。独特なネーミングは国道沿いにあることから名付けられたのだろう。どことなくアメリカン。

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 ▲何をイメージしたのかよく分からない内装。おそらく喫茶店か何かの居抜きだろう。

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 ▲油でギトギトになって読めないメニュー。そしてこの写真、お世辞にも美味しそうには見えない。
親睦会、模合などの予約も承ります。」と書いてあるが「模合」というのは沖縄独自の習慣のようだ。

このメニュー、めくっていくと「ステーキ&伊勢海老」「定食」「ちゃんぷる類」「そば」「どんぶり物」「汁物」「お魚」「その他1」「その他2」「お酒・ビール」「ソフトドリンク」とページが分かれている。とても充実しているが分類がめちゃくちゃだ。また、店外には「名護そば」と書かれた大きな看板があり、店名よりも目立っているほどだったが、実際はそれほど名護そばを推しているというわけでもなさそうだ。
そして、沖縄ならではの謎のメニューも多数。「しぶい汁定食¥730」「くーぶいりちー定食¥650」「につけ定食¥680」「中味炒め(ご飯・みそ汁付)¥530」「ふーちゃんぷる(ご飯・みそ汁付)¥530」「ふーちばーじゅうしい(ぼろぼろ)¥470」などなど。もう何のことだかさっぱり分からない。沖縄恐るべし。

まあとにかくツッコミどころ満載のお店だが、それを補ってなお余りあるほどの魅力があるようで、うちなんちゅには大人気のようだ。

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 ▲結局注文したのはそば定食。この量で650円は安すぎる。
ちなみに沖縄で「そば」と言ったら普通は「沖縄そば」のことで、一般的な蕎麦が欲しければ「日本そば」と言わないといけないらしい。盛り付けがちょっと雑だったが、そんなことも全然気にならないほど美味しくいただきました。ごちそうさま!

お腹もいっぱいになったことだし、あとはゆっくりホテルに戻るだけだ。

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 ▲ホテルに戻る途中で立ち寄った、首里城のライトアップ。
やはり那覇に来たからにはここを見ておかなければ。本当は日が暮れる前にじっくりと見学する予定だったのだが、街歩きが予想以上に長引いたため断念。せめて夜景だけでもと、近くの道路から撮影してみた。

これにて沖縄旅行の2日目は終了。最終日となる翌日は、沖縄本島北部の名護市方面を訪れます。
(続く)
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Comment

牧志公設市場裏の商店街、いいですよね。
あそこを4時間も歩かれたとは羨ましい限りです。
一日中徘徊しても飽きないと思います。
果てには農連市場というディープな場所もありますよ。
再開発されてなきゃいいですけど…。

>ねじまきさん

実はこの日、ホテルに戻ってからスマホでいろいろ検索していたら、偶然にもねじまきさんのブログにたどり着きました。2年前に訪問されていたんですね。
何だか同じようなところばかり撮っていて可笑しかった記憶があります。
ただ、農連市場は行けずじまいです。機会があればまた訪れてみたいですが、賞味期限は短そうですね…
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