【瀬戸内国際芸術祭の旅・1】瀬戸大橋を望む陸続きの島、沙弥島

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 ▲桜満開の瀬戸大橋記念公園。奥には瀬戸大橋タワーがそびえ立つ。

去る4月7日・8日は、みるくさん・にごさん・エバ様さんとともに、瀬戸内海の島々を舞台にして行われる「瀬戸内国際芸術祭」に行ってきた。島や港のあちこちに現代アートが多数展示されるというイベントで、臨時航路が開設されるため、島めぐりをするにはちょうど良い機会なのだ。ちなみに、このあたりの島々をじっくりと訪れるのは、2010年の大島、2011年の櫃石島岩黒島与島に続いて3度目となる。
ということで、まずは早朝の新幹線で岡山へ。そこから瀬戸大橋を渡る快速マリンライナーに乗り換えて、四国は香川県の坂出(さかいで)駅に向かった。

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 ▲岡山駅で。折しも「爆弾低気圧」が日本列島を縦断している最中で、瀬戸大橋線は運休の嵐。
幸い、乗る予定だったマリンライナー11号は平常運行するようだ。天気は回復しているのだが、海上はかなり風が強いようで、予定通り島めぐりが出来るか少々不安になる。

ともあれ、坂出駅には予定通り到着し、前日から出発していた3人と合流する。時刻はまだ9時過ぎだ。

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 ▲離島の旅に出る前に、まずは駅前をちょっとだけ散策。片屋根式アーケードの駅前通商店街だ。
坂出はこれまでに何度も電車で通り過ぎているが、じっくりと歩くのは初めてだ。

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 ▲駅前通商店街の1本西を並行する、全蓋式アーケードの元町栄筋商店街
こちらはJRの車窓からもよく見えるので、いつも電車で通るたびに気になっていた。ただ、閉店しているお店が多く、ちょっと苦戦気味のようだ。どうやら坂出の商店街の中ではマイナーな部類に入るようで、メインとなる商店街はここをさらに北に進んだところにあるという。しかし今回はこれがメインではないので、すぐに駅に戻ることにしよう。

坂出駅前から、琴参バスの運営する芸術祭のシャトルバスに乗車。15分ほどで、終点の「沙弥島会場」に到着した。

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 ▲沙弥島(しゃみじま)のメインストリートの風景。
ここ沙弥島は、もともとは離島だったのが、埋め立てによって1967年に陸続きになった島だ。すぐ近くを巨大な瀬戸大橋が通っているあたり、2年前に訪れた櫃石島岩黒島を思い起こさせる。島なのにバスで訪れるというのも、櫃石島や岩黒島のときと同じだ。

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 ▲沙弥島の漁港。陸続きになった今も、離島らしい風情は残っている。
周囲3kmの非常に小さな島だが、万葉の歌聖・柿本人麿も訪れたという由緒ある島のようで、様々な時代の史跡が点在している。

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 ▲この沙弥島で最初にやって来たのは、坂出市立沙弥小中学校(休校中)。
ここが沙弥島での芸術祭のメイン会場。休校中の教室を利用してさまざまな展示がされているのだが、校舎内はほとんど普段通りの状態で、今にも子どもたちの元気な声が聞こえてきそうだ。

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 ▲ただ、廊下は芸術祭仕様になっていてこの有様。
これは戸矢崎満雄氏の「名も知らぬ遠き島より」という作品で、沙弥島の海岸に流れ着いた漂着物をつり下げたものだ。ただの「ゴミ」も、芸術として命を吹き込まれればこんな美しい世界が出来上がるのだ。

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 ▲沙弥島で一番印象に残った作品、佐久間華氏による「塩の結晶 ~落ちた玉汗 砂が吸ふた~」。
なんと、綿糸に塩の結晶を吹き付けて造った作品とのこと。うっとりとするような美しさだ。

さて、この後は遊歩道を通って、島の北部を一周することにしよう。

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 ▲ナカンダ浜から瀬戸大橋を望む。夏はきっと海水浴客で賑わうのだろう。

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 ▲島の北西部にある、大タンポ(大湛甫)と呼ばれる入り江。
昔は船着き場として利用されていたようだ。上から見下ろすとダイナミックな光景だが、どうやら風の通り道になっているらしく、ここだけ凄まじい強風。じっと立っているのも辛いほどだった。

小さな島なのであっという間に一周してしまい、最後に「東山魁夷せとうち美術館」へ。なぜこんなところに東山魁夷の美術館があるのかというと、彼の祖父・東山新吉が櫃石島の出身なのだ。美術館を見学している間に、いつの間にか波も風も穏やかに、そして晴れ間も見えてだんだん暖かくなってきた。

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 ▲美術館がある瀬戸大橋記念公園で。満開の桜と青空と、白い瀬戸大橋の組み合わせが清々しい。

2時間半ほど滞在した沙弥島を後にし、再びシャトルバスで坂出駅前へ。ここから今度はJR予讃線の普通電車に25分ほど揺られ、香川県の県都・高松にやって来た。

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 ▲JR高松駅。今までに幾度となく訪れている、個人的にはかなり馴染み深い駅だ。

ここから歩いてすぐのところにある高松港旅客ターミナルビルに向かい、「芸術祭6島周遊乗船2日券」を買った。運行会社に関係なく、高松・宇野・直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・犬島を結ぶほぼすべての航路が4000円で2日間乗り放題という、かなりお得なフリーパスだ。

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 ▲高松港旅客ターミナルビルで。
芸術祭関連の案内が書かれたホワイトボードを見ると、各種欠航・休止情報がずらりと並んでいる。この先大丈夫かと不安になるが、幸い我々が乗る予定の船は平常運行するようだ。

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 ▲そして、高松港から女木島(めぎしま)経由男木島(おぎしま)行きのフェリーに乗る。
女木島は高松港の沖合5kmくらいのところにある島で、男木島はさらにその先3kmくらいのところにある。陸続きになった沙弥島と違って、こちらは正真正銘の離島だ。やはり船に乗らないと、離島の旅という実感が湧かない。

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 ▲途中で寄港した女木島の女木港
どちらかと言うと男木島よりも女木島の方が観光客が多いようだが、我々はここでは降りず、終点の男木島まで向かう。


 ▲女木港で。凄まじい強風で、波しぶきが防波堤を乗り越えて横殴りの雨のように吹き付けてくる。
港は大変なことになっているが、船は平常通り運航し、さほど揺れることもなかったのが不思議だ。

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 ▲そんな女木島を出てしばらく進むと、3年前に訪れた大島が見えてきた。

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 ▲高松港から約50分。いよいよ目的地の男木島が見えてきた。

ということで、今回の記事はここまで。次回は、この男木島の風景をじっくりと紹介します。
(続く)
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Comment

match345さん、こんばんは。
ちょうど最近「今年の夏は瀬戸内の島に行こう!」と計画中だっただけに、タイムリーなネタに飛びつきました(笑)
これはあの爆弾低気圧の日なんですよね。。。
瀬戸大橋にしろ男木島にしろうまいこと乗る便が運航していて運が良いですね…。
これからの展開が少し不安ではありますが…。

高松は小学生まで住んでいた町でしたが、島は小豆島に一回行ったくらいでしたかね。
アートな瀬戸内の島々を巡る旅、こちらで楽しませて頂きます!

>ねじまきさん

こんにちは。ベストタイミングでご覧いただきましたね~。
今回の旅行は本当に幸運の連続でした。
実は、低気圧はこの日にはもう関東に移動した後だったので、さほど影響を受けることもなかったんです。
もっとも、前日に出発していた友人たちは見事に直撃を受けて、スケジュールが無茶苦茶になったみたいですが。

そして、高松に住んでいらっしゃったとは。本当にいろんなところを転々とされたんですね。
香川出身のうちの母も、小豆島と女木島にしか行ったことがないと言います。
地元でも意外と知られていない、瀬戸内の島々の魅力をこれからご紹介していきます! 

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>鍵コメさん

離島のようで離島でない沙弥島は、私も特に印象に残っています。
久々に行ってみたくなりました。
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