散りゆく秋を惜しんで・1―祖父江の「黄葉」と養老の「紅葉」

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 ▲日本一の銀杏の産地、稲沢市祖父江町の山崎地区で。この季節は一面が黄金色に染まる。

一昨日は、「うししが丘ルネッサンス」のみるくさんとともに「黄葉」と「紅葉」を楽しんできた。
この時期、モミジの紅葉は有名だが、イチョウの黄葉もなかなか素晴らしいもの。特に、銀杏の生産量日本一を誇る稲沢市祖父江町(そぶえちょう)は特に有名で、毎年「そぶえイチョウ黄葉まつり」なるものが開催されている。この日はまつりの最終日だったので、葉が散ってしまわないうちに急いで行ってみることにした。
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 ▲まずは、名鉄尾西線の山崎駅で、電車で来るみるくさんと待ち合わせ。
普段はひっそりとした無人駅だが、この日は非常に乗降客が多く、臨時駅員まで配置されていた。ここ祖父江には2年前の秋にも来たことがあるが、こんなに賑やかな光景を見るのは初めてだ。

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 ▲祖父江町内でも、特にイチョウの木が密集しているのがこの山崎駅の周辺。
駅前の踏切あたりからすでにこんな感じ。赤い電車と黄色の葉のコントラストがとても鮮やかだ。

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 ▲これらのイチョウの木々は観賞用ではなく、あくまで銀杏の生産のために栽培されているもの。
周辺の民家では、「藤九郎」やら「久寿(久治)」といった様々な品種の銀杏が即売されていて、中には銀杏ご飯を炊いて売り出しているところもあった。まさに今がかき入れ時のようだ。

ちなみにまつりのメイン会場は、山崎駅西方の祐専寺とその東側から北に延びる大通り沿い。出店も建ち並んで非常に賑やかだ。この会場では、黄葉の見どころがまとめられたマップが配布されていた。観光を意識して植樹したものではないため、見どころは住宅街の中に分散しているが、これを見れば効率よく散策できるようになっている。観光客にはありがたい配慮だ。

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 ▲散策マップに沿って歩くとこんな風景に出会える。山崎上屋敷の集落の中で。

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 ▲よく見ると、銀杏畑の中を猫がのんびりと歩いていた。竹藪のすき間をねぐらにしているご様子。

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 ▲また別のとあるお宅では、黄葉と紅葉のコラボも。

この山崎地区は、全国に先駆けて銀杏採取のためのイチョウ栽培が始まったところで、集落の中には「久治(久寿)」イチョウの原木や、樹齢200年を越す「イチョウの乳(乳根)」が残っている。どちらも個人のお宅の敷地内にあるのだが、この日ばかりは特別に一般公開され、自由に見学することができた。見ず知らずの観光客にも、嫌な顔ひとつせずにこうやって開放しているのは、本当に頭が下がる思いだ。

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 ▲山崎の集落から少し外れた、稲沢市と一宮市の境界あたりで。

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 ▲旧尾張サイクリングロードで。ここだけスポットライトで照らしたみたいだ。

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 ▲ふと遠くを見上げると、冠雪した伊吹山が見えた。
この日は曇っていたせいで特に冷え込み、愛知県西部の最高気温は6℃と、非常に寒い一日だった。

さて、この後は馬飼大橋で木曽川を、南濃大橋で長良川を、そして今尾橋で揖斐川を渡り、この日の第二の目的地である岐阜県養老町の養老公園に向かった。
と、その前に、道の駅「クレール平田」に立ち寄り、その裏手にある野寺商店街にもちょっと寄り道。昔は商店街だったという感じの本当に小さな街で、2年前の秋にも来たことがあるのでとても懐かしい。2年前に訪れた和菓子店「戸谷製菓舗」さんは今も健在で、これまた2年前と同じくどら焼「こん平田(ぺいた)」を買う。

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 ▲そしてその後は、おなじみのお千代保稲荷(千代保稲荷神社)へ。
ここは今年の1月に訪れて以来、約1年ぶり。いつも通りにロウソクと油揚げをお供えし、商売繁盛を祈願する。

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 ▲参道も、年末だからか、月初めだからか、それとも単純に日曜日だからか、いつになく人が多い。
このあたりは名物・川魚料理のお店が集まっているが、よく考えたら、お千代保稲荷には何度も来ているのに川魚料理は食べたことがなかった。せっかくなので、ちょうどお昼だったこともあり、金のなまずが目印の老舗・「やまと本店」さんに入ってみることにした。

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 ▲やまと本店御膳(うなぎ柳川鍋、うなぎ長焼、鯉の刺身、もろこ煮、鯉汁、御飯、香物)。
本当に川魚料理のオンパレード。昔からこの地域で親しまれていたごちそうというのは、こんな感じだったのだろう。うなぎがちょっと小ぶりだったことを除けば、おおむね満足だ。

ここらでお千代保稲荷は後にして、今度こそ最終目的地の養老公園を目指そう。おっと、玉家の串かつも忘れずにいただいて行こう。

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 ▲最後に、紅葉の名所・養老公園へ。
ここは今まで数え切れないほど訪れているが、最後に訪れたのは2008年の秋で、実に4年ぶりとなる。紅葉のシーズンは特に混雑し、この前の週末には駐車場が満車とか、渋滞が1kmほど続いているなどと言っていたが、この日は意外と空いていて、駐車場にもすんなり入ることができた。

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 ▲はっとするような鮮やかさ。四季のある国に生まれて本当に良かったと思う。
ただ、紅葉のピークはもう終わりかけ。日当たりの良いところはもうほとんどが散ってしまっていた。

ここで、みるくさんがお土産に買ってきてくれた養老軒(…という名前だが加茂郡川辺町にあり、養老町とは何の関係もない)の「ふるーつ大福」をいただいた。最近マスコミでもよく紹介される、超人気のお菓子だ。丸ごと果物が入っていて、味は大福というよりパフェのよう。想像以上の美味しさでびっくりしたが、よりによって養老で食べるというのもまた乙なものだ。

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 ▲滝谷の上流部、紅葉橋付近で。
ここ養老公園は、真っ赤というよりは橙色や黄色のモミジが多いようだ。

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 ▲のんびりと1kmほど歩き、ようやく養老の滝に到着。
落差約30m、幅約4mの滝で、日本の滝百選にも選ばれている。日が短い季節で、しかも西向きの斜面なので、まだ夕方4時前なのに薄暗い。

さて、早くしないと日が暮れてしまいそうなので、帰り道を急ごう。この近くからは、スキー場にあるようなリフトで下山することができるのだが、4年間来ていないうちに乗り場がどこだったか忘れてしまった。道に迷いながらそれらしき方向を目指すと…
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 ▲こんな看板が。酷い放置っぷりだ。本当にちゃんと営業しているのか?
他に誰も歩いていないし、なおさら不安になりながら乗り場に向かうと、一応ちゃんと動いていました。ちなみに営業時間は午後4時半までとのこと。あと20分ほど遅かったらアウトだった。

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 ▲他に誰も乗っていないガラガラのリフトで、たった3分で下界へ。
途中から眺める紅葉も綺麗だし、晴れていれば濃尾平野が一望できるこのリフト。十分に立派な観光資源になり得るのだが、これではいつ廃業してもおかしくない状況だ。ちゃんとアピールすればもっとお客さんが来てくれるだろうに…。

ということで、黄葉と紅葉を満喫する旅はこれで終わり。一日お付き合いいただいたみるくさんには、この場を借りてお礼申し上げます。

さて、この翌日もまた紅葉を求めて、滋賀県の湖東方面に出掛けます。
(続く)

●当日のみるくさんの記事 うししが丘ルネッサンス:日記かどうか疑わしい日記。「こうようを見に行こうよう。」
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Comment

こんばんは。
祖父江のイチョウ、すごいですね!
一面の黄色い絨毯に驚きました。。。これは行きたい…。
「いつかは行きたいリスト」に加えさせて頂きますね。
それにしても銀杏って品種があるんですか…。こちらも初耳。

>ねじまきさん

こんばんは。
私も初めて行きましたが、想像以上のスケールでびっくりしました。本当に絵になります。
品種があるということも、露店で売られているのを見て知った次第です。
何の分野にしても、奥が深いものですね…
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