熱気に満ちた真夏の香港へ―香港仔・100万ドルの夜景・夜の街歩き篇

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 ▲これぞまさに香港の象徴!ビクトリア・ピーク(維多利亞山)からの100万ドルの夜景
中央に見える維多利亞港(Victoria Harbour)を挟んで、手前が香港島、奥が九龍半島になる。

香港旅行シリーズの二日目。前回の記事で紹介した深圳から香港に戻ってきた後は、夕食と夜景鑑賞を兼ねたオプショナルツアーに参加することにした。
ホテルを出発したバスは、前々回の記事の冒頭にも登場した「海底トンネル」を抜け、九龍半島から香港島へ。さらに、香港島を南北に縦断する香港仔トンネルを抜けると、20分ほどで香港仔(Aberdeen)という街に到着した。香港島の南岸に位置するこのエリアは、今もなお水上生活者が多く暮らすエキゾチックなところだ。
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 ▲賑やかな香港仔の港。水上生活者というと質素な生活を連想するが、実際は金持ちの道楽が多い様子。
ゴテゴテと派手に飾り立てられた、まるでVIPカーの船版のような品のない改造船がずらりと並んでいる。

我々はこの港から小さな船に乗り、500mほどの沖合に浮かぶ巨大な竜宮城のような建物にやって来た。
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 ▲海上レストラン、珍寶海鮮舫(Jumbo Floating Restaurant)だ。
ここは香港を代表する超有名な一流レストランとのこと。確かに外観からしていかにもゴージャスだ。そもそも海上に浮かんでいるという時点で尋常じゃない。

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 ▲店内の様子。きらびやかで高級感溢れる内装に、私のような小市民は圧倒されてしまう。
ちなみに料理はまあまあといったところ。美味しいことは美味しいのだが、我々が期待しすぎたのか、外観がハードルを上げているのか。庶民的な価格設定のツアーならそんなものだろうか。

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 ▲料理よりも感動的だったのが帰りの船からの眺め。これは凄い。
例えが適切かどうか分からないが、往年の名作ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」に登場する魔王クッパの城のようでもある。

お腹も満たされたところで、次に向かったは香港島の最高峰、ビクトリア・ピーク(維多利亞山)。海抜396mの地点には「100万ドルの夜景」で有名な展望台があり、人気の観光スポットとなっている。実は、この香港旅行の中で一番楽しみにしていたのがここで、夜景の写真を撮るためにわざわざ日本から三脚まで持ってきたほどだ。
バスはまず、山頂に向かうケーブルカー「ピークトラム」の山麓側の乗り場にやって来た。わざわざケーブルカーに乗らなくても、バスだけで山頂に向かうことは可能だが、開通から100年以上も経つというこのケーブルカーはもはや文化財的存在であり、乗ってみるだけの価値はありそうだ。

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 ▲ピークトラムの起点、花園道(Garden Road)駅。まるで芸能人でもいるかのような大混雑だ。
決してすんなり乗れるとは思っていなかったが、入口から乗り場まで伸びた行列は想像以上。車体が小さく本数もそれほど多くないため、少しずつしか進まないのがもどかしい。一昨年行った上海万博を思い出す。構内はちょっとした資料館になっているのだが、当然ゆったり見学する余裕も無く。
結局、30分ほど待ってようやく乗ることができた。


 ▲やっと乗れたと思ったら、車内も凄まじい大混雑だ(動画:1分17秒)。
ケーブルカーというと、斜面を走るために車内が階段状になっていることが多いが、このピークトラムは普通の鉄道車両のように床が平らなので、走行中は車内が物凄い急傾斜になる。おまけに揺れまくるので、もう立っているだけで精一杯だ。

ぎゅうぎゅう詰めで揺さぶられ揉まれること約10分、ようやく山頂に到着した。
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 ▲ピークトラムの山頂駅(凌霄閣)。船のような形のユニークな建物だ。
館内には有料展望台の他にレストランや土産物屋などが入り、観光客でごった返しているようだが、私たちは屋外の展望台「獅子亭」へ。これが意外と空いていて、視界も開けていて、ゆったり三脚を構えて写真を撮ることができた。

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 ▲獅子亭からの眺め。香港島の中心市街地、中環(Central)から金鐘(Admiralty)にかけて。

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 ▲こちらはさらに東、金鐘(Admiralty)から灣仔(Wan Chai)にかけて。

夢中で写真を撮りまくったのだが、やはり実物の感動はなかなか伝えられない。写真と一番違うのは、たくさんの光の粒が目まぐるしく動き続け、それがまるで手に取るようにはっきりと見えるということだ。さらに、ガラス越しの屋内展望台と違って、下界の音や風がじかに感じられる。700万人が暮らすこの街の躍動感が、400mの標高差を超えてこちらまで伝わってくるようだった。

さて、帰りはなんと山頂までバスが迎えに来てくれて、そのままホテルまで直行。またあの大混雑のケーブルカーかと思っていたので、これはラッキーだった。ケーブルカー乗り場から屋外にまで長く伸びた行列を横目に、颯爽とバスに乗り込むのがとても気持ち良い。
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 ▲ホテルへの帰途で通った海底トンネル
渋滞してはいたが、のろのろ運転ながらも一応流れていて、比較的スムーズに帰ることが出来た。

そしてホテルに着いた頃には、時刻はもう10時過ぎ。だが、香港の夜はまだまだこれからである。いざ夜の街歩きに繰り出さんということで、ホテルにほど近い尖沙咀駅から地下鉄に乗車。目指すは夜も賑わう九龍半島随一の繁華街・旺角(Mong Kok)だ。

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 ▲尖沙咀駅22時14分発のMTR荃灣線荃灣行き列車。帰宅ラッシュでかなり混んでいる。

目的地の旺角駅は3つ目。わずか5分ほどで到着した。

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 ▲旺角駅にあった巨大な壁面広告。英皇教育という学習塾・予備校の広告のようだ。
「暑期精選課程$190」というのはさしづめ夏期講習のことだろうか?ずらりと並ぶ先生たちのポートレートはまるでタレントかモデルのよう。何だか凄いぞ、香港の教育界!一人だけイラストの先生がいるのも謎だ。

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 ▲その隣にはこんなのが。
手の平がボタンになっているので、よく分からないけどとりあえず押してみたら上の数字が1つ増えた。

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 ▲さて、ここ旺角(Mong Kok)は香港の代表的な繁華街のひとつ。
何でも、世界有数の人口密度を誇る地域らしく、1km2あたりの人口は13万人を超えるという。この数字は東京23区の約10倍にあたるとか。なにそれこわい。
写真は、旺角から尖沙咀にかけてのメインストリート、彌敦道(Nathan Road)で。

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 ▲旺角交差点の南側、彌敦道から東に延びる奶路臣街(Nelson Street)
このあたり、奶路臣街から西洋菜南街にかけてのエリアは「書店」の看板が目立つ。いわゆる書店街なのだろう。

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 ▲彌敦道の2本東を並行する通菜街(Tung Choi Street)へ。
この通りは衣類や鞄、化粧品、アクセサリーなど、女性向けの露店が集まっていることから「女人街」の別名で呼ばれている。ただ、実際は女性ものに限らず、携帯周辺機器や時計、小物雑貨、Tシャツなど多種多様なものが売られていて、男性でも普通に楽しめる。
土産物をまだ買っていなかったので、紙に模様の穴を空けられるクラフトパンチやら、パンダの柄のブレスレット、瓶の形をした折りたたみ傘など、しょーもない雑貨をひたすら身振り手振りで値切りながら買い込む。ともかく、歩いているだけで楽しい商店街だ。

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 ▲しばらく南に進み、油麻地駅前から彌敦道の2本西を並行する上海街(Shanghai Street)へ。
こちらは先ほどとは打って変わって、生活雑貨や仏具のお店が建ち並ぶ地元の人向けの庶民的な商店街。ただ、こんな時間帯なのでほとんどのお店が閉まっており、ちょっと薄ら寂しい雰囲気が漂う。

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 ▲さらに南下すると、再び賑やかな通りに出た。廟街(Temple Street)だ。
先ほどの女人街に対して、こちらは「男人街」と呼ばれ、ベルトや靴など主に男性向けの商品が所狭しと売られている。ただ、この時点で既に日付が変わる頃で、さすがにもう店じまいが始まっていた。もう少し早く来るべきだったか。それでも、この近くの南京街という食堂街はこんな時間でもまだまだ大盛況だった。香港の夜は本当に長い。

さて、この後はタクシーでホテルまで直行。30.5ドル(約320円)と、日本と比べれば格段に安い。少し前に流行ったチョイ悪オヤジ風のやけにノリノリな運転手さん、最後の支払い時には「Thank you~!! Yeah~!!」と叫んでくれた。香港の夜は本当に愉快だ。

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 ▲この2日間で購入したものなど。
iPhone補助バッテリー・瓶の形をした折りたたみ傘・ジャッキーチェンのTシャツ・LEDフラッシュライト・パンダ柄のブレスレット・タイガーバーム・クラフトパンチ(以上女人街・男人街で購入)、ポカリスエット・パイナップルのお菓子・USBメモリ(深圳で購入)、香港のコンビニで買った道路地図帳、ピークトラム乗車券。

そんなわけで2日目は終了。この日は朝からはるばる国境を越えて深圳まで行き、香港に帰ってきてからも船に乗ったりケーブルカーに乗ったり街歩きをしたりと、本当に充実した一日でした。

さて、翌日はいよいよ最終日。帰国の途に就く前にちょっと香港島まで出掛け、名物の2階建てトラム(路面電車)に乗ります。
(続く)
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Comment

いやいや、めちゃめちゃ充実した一日ですねぇ。
シンセン~香港仔~ピーク~尖沙咀~女人街~男人街、ですか。
ホテルに戻られるのも相当遅かったんじゃないですか?
まぁ香港の夜はかなり遅くまで賑やかですよね。
日付が変わっても日本じゃあり得ないくらいの賑わいです。

JUMBOは昼間は撮ったことありますけど、夜はこんななんですね…。
私も小市民なので中に入ったこともありませんけど。。。
クッパの城にはウケました(笑)

ピークも晴れて良かったですね!
運が悪いと霧で真っ白になるんですよ~。

因みに来週末、所用があって香港へ2泊3日で行くことになりました。
今から「何を撮ろうか」と考えてます…。

>ねじまきさん

ホテルに帰ったのは12時半ごろでした。
翌日は朝早くから行きたいところがあったので、すぐに寝ましたけどね。
香港の人々は本当に、夜遅くまでタフだなぁと思います。

JUMBOはまあ、話のタネとしては良い経験になりました。
この日は本当に天候に恵まれて、深圳の地王大厦からも遠くまでよく見えました。
だからこそピークトラムも混んでいたんでしょうか。

また香港に行かれるんですね。どこに行かれるんでしょうか。
楽しみにしています!

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まとめ【熱気に満ちた真夏の香】

 ▲これぞまさに香港の象徴!ビクトリア・ピーク(維多利亞山)からの100万ドルの夜景。中央に見える維多
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