【能登半島一周その8】ついにゴール!巌門から羽咋・千里浜へ

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 ▲能登金剛を代表する景勝地、巌門(がんもん)。
この周辺は鷹ノ巣岩、貫通洞門、大洞窟、碁盤島、虎の岩などなど、日本海の荒波が作り出したワイルドな地形が目白押しだ。

全8回にわたってお送りしてきた能登半島一周シリーズも、いよいよ今回がラスト。
前回の記事では輪島から志賀町までの道中を紹介したが、この後は再び国道249号と別れ、海岸沿いの県道36号へ。しばらく走ると、能登金剛センターという大きな施設が見えてきた。このあたりではメジャーな観光地ということで、大型観光バスも何台か止まっているが、どこかうら寂しさも感じさせる古びた建物だ。ここから徒歩で海岸に降りていくと、迫力に満ちた光景が続いていた。
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 ▲まずは大洞窟に繋がるトンネルの遊歩道へ。天井が低く、気を抜くと頭を打ちそうだ。

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 ▲トンネルを抜けると、ちょっと広めの大洞窟に出た。まるで秘密の隠れ家のようだ。
それもそのはず、この大洞窟には、源義経が追手から逃れる際に身を隠したという伝説がある。前回の記事に書いた「義経の舟隠し」にしてもそうだが、このあたりは義経がらみの伝説が多く残るところだ。
それにしても幻想的な光景。自然の造形というのは凄いものだ。

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 ▲大洞窟から出たところ。右には「巌門」のシンボルである貫通洞門、左には鷹ノ巣岩が見える。
鷹ノ巣岩は高さ約30m、柱のような険しい形をしていて、今まで頂上を極めた者はいないと言われている。

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 ▲貫通洞門の向こうから、遊覧船がこちら側を覗いていた。

何だか面白そうなので、少し離れた遊覧船乗り場に行ってみた。所要時間は20分で、料金は1000円、随時運行でお客さんが集まり次第すぐに出発するとのこと。ちょっと高めだが、せっかく来たので乗ってみることにした。
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 ▲能登金剛センター下の遊覧船乗り場で。意外と小さな船だ。
普段は「能登」号と「金剛」号が交互に運行しているようだが、我々が「金剛」号に乗った途端、なぜか急にエンジンが掛からなくなるトラブルが発生。なぜよりによって。急に不安になったが、すぐに近くの乗船場から代わりの船「がんもん」号が来てくれて、何事もなかったかのように出航。

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 ▲もう夕方近かったので、船は我々だけで貸し切り状態。後部のオープンデッキは迫力満点だ。
波が荒くてかなり揺れたが、それでもこの日は穏やかな方だという。本当に波の荒い日に乗ったらどうなるのだろう。幸い船酔いはしなかったが、乗り物に弱い人はきついかもしれない。

船は一旦、北の方にある千畳敷岩、猪鼻岬まで行った後、再び折り返して南へ。音声での解説があるので、どこに何が見えるのかも分かりやすい。
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 ▲やがて、先ほど向こう側から見た貫通洞門が見えてきた。
反対側から見るとやはり趣が違う。この光景は、遊覧船に乗らないと見ることができない。

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 ▲船はどんどん洞門に近付いていき、あと少しでぶつかる、というところまで舳先を突っ込んでくれた。
ここでしばし記念撮影。洞門は幅6m、高さ15mで小さな船なら通過できるようだが、遊覧船はここで再び引き返す。

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 ▲さらに南に進み、虎の岩(右)と碁盤島(左)のすき間を通り抜ける。ここもスリル満点だ。
碁盤島というのも変わったネーミングだが、この島の上部にはまるで碁盤の目のようなひび割れがあり、転がっていた小石を使って源義経らが碁を打ったという伝説があるそうだ。追手から必死で逃れている合間に碁でも打ってホッと一息つきたかったんだろう。何だか心が和むエピソード。

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 ▲このあたりには平らな岩場がたくさんあり、岩海苔の養殖場になっているという。
岩の上部だけ色が違うのは、海苔を剥がしやすくするためにコンクリートで固められているのだそうだ。

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 ▲そして最後に、乗船場から1.5kmほど離れた福浦港までやって来た。
ここはかつて福良津と呼ばれ、江戸時代には北前船の寄港地だったところ。さらに時代を遡れば遣唐使や渤海使もやって来たという、由緒ある港だ。丘の上にずらりと並ぶ風力発電所が目立つが、写真の右端には明治9年に建てられた日本最古の木造和式灯台が小さく白く写っている。

船はこのあたりで折り返し、沖合をのんびりと航行して乗船場に戻ってきた。あっという間の20分間だったが、意外と遠くまで行ってくれてなかなか充実したひとときだった。

さて、ここらで巌門とは別れを告げ、いよいよこの旅のラストスパートへ。海沿いの県道36号を南下し、志賀原子力発電所の脇をすり抜けて、高浜の街から国道249号をさらに南下すると、いよいよ最終目的地である羽咋市(はくいし)に突入した。
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 ▲ここ羽咋市は、今までに何度も訪れたことのある街。まるで自分の庭に帰ってきたような気分だ。

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 ▲振り返るとここまで走って来た志賀町の標識。さらば志賀町、また来る日まで。

ここからさらに20分ほど走り、最後にやって来たのは羽咋市と宝達志水町にまたがって続く千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ
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 ▲そう、ここは日本で唯一、普通自動車でそのまま走れる砂浜なのだ。
ここも今までに数え切れないほど来ているが、実際に車で走るのは初めて。砂浜に立つ道路標識がシュールだ。

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 ▲千里浜なぎさドライブウェイから広大な日本海を望む。もう夕方の空だ。


 ▲最後に、走行風景を2倍速の動画でどうぞ(1分10秒)。

この後は、懐かしの羽咋の街をしばし散策。JR羽咋駅に来てみると、水色と桃色だった七尾線の電車がいつの間にか茶色になっていたり、無料化が決定したためか駅裏にあった謎の「能登ム料道路」の看板がなくなっていたり、ホームセンター・サンキューが閉店していたりと、4年のうちにいろんなところが変わっているのをしみじみと感じた。ほとんどがどうでも良いことだが。

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 ▲ここまでの走行ルート。この日の宿所は、以前にも泊まった羽咋市内の渚ガーデンホテル
何度も来たことのある「8番らーめん」羽咋店で夕食をとり、「ユーフォリア千里浜」で温泉に浸かり、ホテルでMROラジオを聞きつつ、長い長い能登の旅はだらだらと終わりを迎えたのであった。

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 ▲この4日間での収穫。いろいろな思い出が出来ました。

さて、「能登半島」の旅はこれで終わり。本当に長い旅だったが、この後はまだまだ番外編が続きます。次回の記事では、羽咋から愛知県の自宅に帰ってくるまで、途中の金沢、白山スーパー林道、白川郷あたりを紹介します。
(続く)
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Comment

能登半島一周、お疲れ様でした!
自分は高岡拠点の日帰りで行ったので、輪島で断念となり、半周しかできていませんので、
半島の西半分は次回リベンジしたいと思っています。
能登金剛のダイナミックな景観は見応えがありそうです。
なぎさドライブウェイも興味ありですね、ちょっとベタですが。

あとは上大沢の間垣集落や皆月や黒島の集落も…、
あぁ、見るとこいっぱいですね(笑)

>ねじまきさん

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
この翌日は高松から津幡を経て金沢に向かったので、本当の意味で一周を成し遂げたのはこの翌日になります。

日帰りではさすがにしんどかったでしょうね。
私は3日間もかけて、しかもかなり寄り道しまくったのですが、それでもまだまだ見落としたところがたくさんあります。
上大沢、皆月、黒島あたりは今回の旅で訪れることができず、ちょっと心残りなところです。
上の地図で示した通り、時間の都合でこの区間だけは海岸線から離れて国道をすっ飛ばしたのですが、もっと早起きしていればと後悔しています。

私も能登半島へ行ってきました。路線バスで巡る2泊3日の旅。なるべく全域を回るようにしたので、観光は主な所に限られましたが、改めてこのブログを見ると、「あ、ここはこんなとこだったんだ」なんて発見もあります。そのうちブログの記事にすると思いますのでよろしければ見て下さい。

車で気になるところをちょこちょこ巡る旅、バスでゆったり景色を眺める旅、どちらも魅力的ですよね。

>迷いネコさん

旅行お疲れさまでした。
私も初めて禄剛崎まで行ったときは路線バスの乗り継ぎだったので、そのときの感動を思い出します。
行きたいところに自由に行けるクルマと比べると、本数と行先の限られた路線バスは不便ではありますが、計り知れない旅情を感じさせてくれますね。
ブログの更新を楽しみにしています。
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