人情溢れる下町、岡山・奉還町商店街を歩く

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 ▲JR岡山駅の西側に位置する奉還町(ほうかんちょう)商店街
アーケード街には「奉還町パサージュ」という愛称が付けられており、沿道には「奉還町りぶら」というコミュニティ施設もある。経済産業省が選んだ「がんばる商店街77選」に選出されているそうだ。

前回の記事では岡山を代表する観光スポット・後楽園を紹介したが、その後はかねてから行きたいと思っていた「奉還町商店街」にやって来た。岡山で商店街といえば、表町商店街の方が岡山最大の繁華街として有名だが、どちらかと言うと私は「駅裏」に位置するこちらの方に心惹かれるものがあった。
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 ▲スタートは奉還町の東端に位置する一丁目から。奥に見えるアーケードの入口からは二丁目となる。

何やら由縁のありそうな「奉還町」という地名だが、これは今から145年前、大政奉還により失職した武士たちが、奉還金をもとに自ら商売を始めたのが由来なのだそうだ。つまりここは、武士によって作られた由緒ある商店街なのだ。

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 ▲西口筋(国体道路)を横断すると二丁目となり、ここからは全蓋式アーケードが設置されている。
雰囲気的には京阪神圏の人口密集地域の商店街によく似ている。あるいは、巨大なターミナル駅からほど近い割にひなびた雰囲気ということで、名古屋の円頓寺商店街にも似ている。看板のフォントやロゴが一昔前風のデザインなのがたまらない。

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 ▲アーケード内だけでなく、路地裏にも商店が点在している。写真は全日空ホテルの北側に延びる路地。

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 ▲再び二丁目のアーケード街へ。西に進むにつれて少しずつ道幅が狭くなっていく。
通行人はお年寄りの割合が高いが、しかし20代くらいの若い人の姿もそれなりに多く、世代を超えて親しまれていることが分かる。広場に大道芸人を呼んだりとイベントにも力を入れているし、空店舗も少なく、近隣商店街としてきちんと機能しているようだ。「がんばる商店街」に選ばれるのも納得だ。

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 ▲奉還町二丁目と三丁目の境に沿って南北に延びる道。ここもちょっとした商店街になっている。
写真はアーケード街から北に入ったところ。このあたりはちょっと独特な雰囲気で、個性的なお店が多く、歩いているだけで楽しい。

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 ▲さらにそこから奥に入った路地。岡山駅からわずか500mほどでこんな光景に出会えるとは…。

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 ▲街並みはまさに「昭和」。自由奔放に張りめぐらされた電線が美しい。

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 ▲奉還町二丁目と三丁目の境に沿って南北に延びる道、こちらはアーケード街から南に入ったところ。
何だろう、この色彩と空気感。初めて来たはずなのになぜか無性に懐かしく感じてしまう。

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 ▲さらに南に進んだところ。奥に見える巨大なビルはママカリフォーラム(フォーラムシティビル)。
駅から近いこともあって、再開発が進みつつあるこの地域。いつまでこの光景を見られるのだろう。

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 ▲再びアーケード街に戻り、奉還町三丁目商店街(西奉還町商店街)へ。
ここからは商店街の組織が別になり、アーケードも古いものに変わる。

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 ▲三丁目の途中でアーケードが途切れているが、そこから先もさらに商店街は続いている。
写真は三丁目の西端、島田筋との交点から東を眺めたところ。タウンアーチの装飾がまたレトロだ。

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 ▲島田筋との交点を過ぎると奉還町四丁目となる。アーケードはないが、商店街はまだまだ続く。

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 ▲島田筋の一本西を並行する通り。
こんな路地の奥の奥にまで商店が点在しているのが何とも悩ましい。さらりと歩いただけでは奉還町の全貌は掴めなさそうだ。もう一度じっくり歩いてみなければ。

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 ▲やたらと長く伸びた庇が瀬戸内の商店街の特徴。晴れの日が多い気候と関係しているのだろうか。

一丁目から四丁目まで約900mに及ぶ奉還町商店街も、国道18号の「奉還町西口」交差点の手前で終わり、ここから先は三門(みかど)と呼ばれるエリアになる。
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 ▲三門地区の旧山陽道。商店街ではないが、古い家並みが連なる街道らしい景観が残る。

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 ▲旧山陽道沿いの住宅街の中に、国神社という由緒ありそうな神社があった。

長い石段をくたくたになりながら登ってみると…
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 ▲ここは高低差25mほどの小高い丘の上。三門・下伊福界隈の街並みが一望できた。
地味ではあるが、なかなか良い眺め。中央奥のマンションが密集しているところは大元あたりだろうか。遠くに常山(児島富士)も見える。

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 ▲茂みの奥には岡山市中心部も。見えているのは岡山駅から南に進んだ下石井・幸町・柳町あたりか。

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 ▲三門地区の中央にはJR吉備線の備前三門(びぜんみかど)駅がある。
吉備線は単線非電化の典型的なローカル線。この駅も、岡山駅の隣にありながら駅舎すらない小さな無人駅だ。ちょうど到着した備中高松行きの列車に乗り、次は備中高松の最上稲荷(さいじょういなり)を目指します。
(続く)
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