ちょっと遠回りな東京旅行(2009.9) その5~磯部温泉編

(前回からの続き)

2009.9.24
温泉を満喫した翌朝、再び温泉街をゆっくりと散策してみた。

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磯部温泉街のメインストリート。昨日は曇っていて全く見えなかった妙義山が、今日は遠くにうっすらと見える。そして、平日の朝だから人通りも多く、街に活気がある。
通り沿いには「磯部温泉芸妓組合」と書かれた廃墟があり、その周辺だけは若干のわびしさが漂っていた。

街中を歩いていると、あちこちから煎餅を焼く香ばしいにおいが漂ってくる。温泉の湯を膨張剤にして作っているという磯部せんべいだ。昨日旅館に置いてあったのをいただいたが、何とも素朴な味だった。
碓氷川と妙義山
愛妻橋より、碓氷川妙義山

碓氷川を渡り、温泉街の北側を通る国道18号に出てみた。すると、こんなものが。
国道18号沿いで
随分遠いところに来た気がしていたが、なんと名古屋から直行便が出ていたとは。一気に現実に引き戻された気分だ。

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それでも、国道沿いから見える妙義山の姿はやはり旅情を掻き立てる。なるほどこれは確かに特徴的な山だ。

その後、国道から少し奥に入ったところにある郷原簡易郵便局に向かった。小さな集落の中の、民家の一部を改装したような郵便局だ。
9時前に着いたので、局員さんとしばし雑談しながら100円貯金。入り組んだ狭い路地の奥にあって、地元の人でも場所がわかりにくいとのことだが、私はあらかじめ地図で調べてから徒歩で向かったので、さほど迷うこともなく行くことができた。
ちなみにこの郷原簡易郵便局は、通常の郵便局より1時間早く、15時までで閉まってしまう。簡易郵便局の中にはごくまれにあるが、訪問の際はご注意を。

続いて、郷原簡易局からほど近い海雲寺へ。ここは招き猫の寺として知られている。
海雲寺
境内には可愛らしい招き猫が数体いたが、あまり観光地という雰囲気ではなく、ごく普通の素朴なお寺だ。

欄干に招き猫があしらわれている鉱泉橋を渡って再び磯部温泉街に戻り、磯部公園へ。「愛妻の池」という池の畔に文学碑が並んでいる、静かな公園だ。
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前回の記事にも書いたが、ここ磯部温泉は温泉記号発祥の地として知られ、万治4年(1661年)の絵図に記されている日本最古の温泉記号が石碑に再現されている。現在の一般的な温泉記号と比べると、クラゲのように細長い記号だったようだ。

磯部公園の前にある磯部郵便局に寄り、一旦旅館に戻ってから、今度はJR信越線の磯部駅にやって来た。
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磯部駅構内。簡易Suica改札は設置されているが、ローカルムード漂う駅だ。
かつては特急街道だった信越線も、長野新幹線の開通により横川-軽井沢間が分断され、事実上の盲腸線になってしまった。本数も激減したそうだ。

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磯部駅横の跨線橋より、横川方の線路。遠くに妙義山を望む。複線の線路も、今では持て余し気味のようだ。

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さて、その磯部駅から横川行きの普通電車に乗り、終点の横川駅に到着した。ロングシートの107系、2両編成だった。

横川駅は今でこそ寂しい終着駅になっているが、長野新幹線が開通するまでは、ここから碓氷峠を越えて軽井沢への線路が繋がっていた。急勾配の碓氷峠は通常の列車では登ることができないため、この横川駅で補助機関車の連結が行われていた。その名残で現在も構内は広く、また駅前の運転区の跡地には碓氷峠鉄道文化むらがある。そして、この機関車の連結作業の合間に売られていた駅弁が、あの有名な「峠の釜めし」である。


次回は横川の街を散策しつつ、碓氷峠鉄道文化むらを目指します。

(続く)
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