爽やかな秋の富士山麓めぐり~静岡編

この前の日曜日は、高校時代の友人であるエバ様さん、なめらかプリンさん、迷いネコさんみるくさんと久しぶりに再会し、富士山周辺を旅してきた。

まずは名古屋駅から始発の新幹線に乗り、7時50分に新富士駅に到着。このあたりに来るといつも車窓から富士山がデーンと見えるものだが、今日はまるで嫌がらせのように富士山の周りにだけ雲がかかっている。
ちょっとテンションの下がるスタートだが、気を取り直して駅前のレンタカー営業所に向かい、あらかじめ予約しておいたプリウスに乗車。話題の富士山ナンバーだ。

そして最初にやって来たのは、静岡市清水区の薩埵峠(さったとうげ・「た」は土偏に垂)。旧東海道の由比宿と興津宿の間に位置し、街道屈指の難所として知られるところだ。
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 ▲薩埵峠の展望台からの眺め。駿河湾に臨む断崖絶壁に、JR東海道線、国道1号、東名高速が並ぶ。
古くは歌川広重の「東海道五十三次」にも描かれた絶景ポイントで、現在は日本の大動脈が3本連なるダイナミックな光景が見られる。せっかくの絶景なだけに、本来この奥に見えるはずの富士山がさっぱり見えないのが何とも悔やまれる。
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 ▲展望台の近くで。周辺に広がるミカン畑には、おもちゃのような農業用モノレールが設置されている。
関西電気保安協会のCMを知っている人なら何となくその存在は知っているだろうが、実物はなかなかお目に掛かる機会がない。

さて、次にやって来たのは富士宮市の白糸の滝
小学生の頃、家にあったカレンダーにこの滝の写真があり、その美しさからぜひ一度行ってみたいと思っていたところだ。ただ、このあたりは先月21日に上陸した台風15号の被害が大きかったようで、このときも滝つぼ付近は立入禁止になっていた。

有料駐車場に車を止め、売店の建ち並ぶ「売店通り」をしばらく歩くと、轟々と水の流れ落ちる音が聞こえてきた。
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 ▲ついに到着、白糸の滝!…ではなく、こちらは「音止の滝」という別の滝だった。
すぐ横に「白糸ノ瀧」と彫られた石碑があり、大勢の人が群がって写真を撮っているので、うっかりこれが白糸の滝だと思い込んで帰りそうになるところだった。イメージしていた白糸の滝とは全然違ったが、台風で増水していると聞いていたので、てっきりそういうものかと思っていた。まるで徒然草に出てくる「仁和寺にある法師」だ。

とはいえ、この「音止の滝」も白糸の滝とともに「日本の滝百選」に選定されていて、そこそこ有名な滝のようだ。何だか曰くありげな名前だが、どうやら曽我兄弟の仇討ち伝説に由来があるらしい。

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 ▲そして、こちらが本物の白糸の滝
音止の滝とは対照的な、優美で女性的な姿をした滝だ。源頼朝もこの魅力を「この上にいかなる姫やおはすらん おだまき流す白糸の滝」と詠んでいる。ただ、前述の台風の被害は凄まじかったようで、下に見える滝見橋にはたくさんの流木が引っ掛かっている。

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 ▲曽我橋から眺めた芝川の激流。ここがちょうど音止の滝の上流にあたる。

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 ▲駐車場から白糸の滝の入口までの250mほどの区間には、土産物屋が建ち並ぶ売店通りが伸びている。
商魂たくましい光景だが、ところどころにドーム状の全蓋式アーケードも設置されていて、街歩き的な楽しさも捨てがたい。

そろそろ次の目的地に向かおうということで駐車場に戻って来たのだが、ここでハプニングが発生!なんと隣に停まっていた車がバックで出て行こうとする際に、こちらのレンタカーに接触してしまったのだ。
こちらは完全に停止した状態だったので怪我も無く、双方の車にかすり傷が付いた程度。だが、レンタカーということでいろいろと厄介なことに。まずはレンタカー会社と警察に連絡。続いて、レンタカー会社と提携している保険会社に連絡し、事故の状況なんかを詳しく説明。やがて警察が到着して実況見分。ここまでで40分ほどのタイムロスとなってしまった。
災難といえば災難だったが、相手の方も楽しい旅先でよりによってこんな目に遭うとは、なんだか気の毒だ。ともあれ双方に怪我もなく、これだけで済んだのが不幸中の幸いかもしれない。

さて、次は白糸の滝からほど近いところにあるまかいの牧場にやって来た。
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 ▲その名の通り、牧場を中心とするレジャー施設。休日の今日は家族連れでいっぱいだ。
入場料を払って園内を巡ることもできるのだが、今回は時間の都合で売店とレストランのみを利用することにした。名物のソフトクリームをいただき、清水名物の「もつカレー」、さらに焼肉も少々いただいて満腹に。
ちなみに「まかいの」とは経営者の苗字である「馬飼野」のこと。源頼朝の家臣だった祖先が、「軍馬の育成をせよ」と頼朝から授けられた姓なのだそうだ。

ところで、駐車場は国道を挟んだ向かい側にもあるのだが…
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 ▲この通り、国道を安全に横断するためにわざわざ地下道が設けられている。

が、近付いてよく見てみると…
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 ▲これはどう見ても排水路だ。
申し訳程度に階段とすのこが設けられているが、天井も低く、大人は屈まないと通れない。親切心とユニークさが感じられて、なかなか良いんじゃないでしょうか。

さて、いつの間にか雲が切れて富士山が大きく姿を現してきた。ここからはのどかな朝霧高原をさらに北上し、静岡県から山梨県に向かいます。

(続く)
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Comment

薩埵峠は残念でしたね…。
私も行こう行こうとは思いながらも、天気の良し悪しが気になってなかなか行けないまま日本を離れてしまいました…orz
いつかは興津~由比を歩いてみたいものです。もちろん快晴希望ですが。

音止の滝の迫力はすごいですよね。
個人的には白糸の滝より見応えがあるような気がします。

>ねじまきてつやさん

見晴らしの良いスポットはやはり、天気が良くて空気の澄んだ日に限りますね。
街道歩きも楽しそうですね。由比から蒲原にかけての旧東海道沿いは車で通過したのですが、JR由比駅前は「由比桜えび通り」と名付けられた昔ながらの商店街になっていて、こちらも面白そうでしたよ。
白糸の滝には個人的な思い入れがあるものの、音止の滝もまた違った魅力を感じました。
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