素朴な韓国の伝統に触れる旅 安東河回村・屏山書院

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 ▲韓国旅行2日目の朝。1号線南営駅前、朝焼けのNソウルタワーをバックに。

今日はソウル在住のTabiperoさんと待ち合わせ、ソウルから高速バスで3時間あまりの安東(アンドン)というところにやって来た。
実はこの街、一昨年の冬にも来ているので、私は2年ぶり、Tabiperoさんは10年ぶりの訪問となる。
東ソウルバスターミナルから7:00発の盈徳(ヨンドク)行き高速バスで、10:00ごろ安東市外バスターミナルに到着。今年の2月に移転したばかりでまだ真新しいバスターミナルだ。
ここからさらにタクシーで25分ほど走り、最初に目指したのは河回村(ハフェマウル)という集落だ。藁葺きの伝統家屋が建ち並ぶ河回村は、まさに韓国版・白川郷のようなところ。1999年にイギリスのエリザベス女王が訪問して知名度が上昇、昨年の夏には世界遺産に認定され、さらに注目が集まっている。あるいは、俳優のリュ・シウォン氏の実家があることでも知られ、日本人観光客も多い。

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 ▲まずは村の入口にある市場「河回ジャント」へ。
Tabiperoさんによると、かつては集落内の伝統家屋がそのまま土産物屋や食堂を経営していたようだが、昔ながらの雰囲気を守るため、店舗関係は一斉にここに移転させたようだ。観光地化し過ぎて興醒めする観光地が多い中、これは良い傾向といえよう。

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 ▲市場内の食堂「大家(テガ)」へ。こんな涼しげな離れで食事をいただくことができる。ただし、観光地価格なのでちょっとお高めだが…。

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 ▲安東名物の塩サバ定食をいただく。
内陸部にある安東は、海から塩漬けにして運んできたサバがちょうど熟成して美味しくなる距離にあり、京都と同じくサバが名物料理になっている。土産物屋でも塩サバがたくさん売られていた。癖もなく、日本人の口にも馴染みやすい味だ。辛いものが苦手な日本人には特におすすめ。

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 ▲そして、いよいよ河回村の集落へ。写真は南村(ナムチョン)と北村(プクチョン)を結ぶ長い路地。
前回の訪問時は真冬の早朝だったこともあり、人通りもまばらで空気も澄んで独特の雰囲気が強調されていたが、今日は観光客が多すぎず、少なすぎず、適度な賑やかさだ。奥には芙蓉台(プヨンデ)の断崖絶壁が見える。

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 ▲集落の中央には巨大な三神堂の御神木。周囲には願い事が書かれた紙がたくさん巻き付けられている。
真冬で枯れ木になっていた前回の訪問時とは違い、青々と茂って迫力がある。

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 ▲御神木への入口の路地。テレビ局の方々が巨大なクレーンカメラで何やら撮影をしていた。

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 ▲民家の脇にはキムチやテンジャン(味噌)を漬ける瓶(オンギ)が並ぶ。韓国の田舎ならではの、郷愁を誘う風景だ。

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 ▲韓流ファンの方にはお待ちかね、リュ・シウォン氏の実家
写真では小さくて分かりにくいが、表札にははっきり「柳時元(リュ・シウォン)」と書かれている。観光客だらけかと思いきや、意外にもひっそりとしている。一般の民家なのでパンフレットやガイドブックでは紹介しておらず、解説板の類もないので、知らずに通り過ぎてしまう人が多いのだろう。

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 ▲洛東江(ナクトンガン)。
河回村という地名は、S字に蛇行する洛東江が村の周りを取り囲むように流れていることから名付けられたのだという。風水的にも優れた地形なのだとか。

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 ▲洛東江の対岸には芙蓉台(プヨンデ)と呼ばれる断崖絶壁があり、渡し船も出ている。

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 ▲芙蓉台のてっぺんの部分をズーム撮影。
ここまで登ると河回村の全景が一望できるようだ。次回の訪問時はぜひ行ってみたいが、ちょっと足がすくんでしまいそうだ。

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 ▲最後は村の入口にある広場で、河回別神クッ仮面劇の公演を観覧。
全体を通じて両班(ヤンバン・支配階級)を風刺した内容になっている。


 ▲終盤には観客を巻き込んで踊り出すというサプライズも。
※他の動画…その1その2

そろそろ河回村ともお別れ。当初はこのまま路線バスに乗って安東の市内に戻る予定だったのだが、数分後に屏山書院(ピョンサンソウォン)行きのバスが出ることを知り、急遽予定を変更して乗車。
未舗装の険しい上り坂を、白煙を上げながら延々と走り、15分ほどで到着した。

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 ▲屏山書院(ピョンサンソウォン)の復礼門。
百日紅の花が咲き乱れ、周囲の自然と調和した風景が非常に美しい。予定外の訪問だっただけに、思わぬ収穫だ。

書院とは朝鮮時代の学校のこと。ここ屏山書院は1572年に建てられた後、壬辰倭乱(豊臣秀吉による朝鮮侵略)により破壊され、1607年に再建されたものだ。
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 ▲書院の中央に位置する教室、立教堂(イプキョダン)からの眺め。

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 ▲Tabiperoさんが教えてくださった、書院の隅にひっそりと残る昔のトイレ。ユニークな形をしている。

屏山書院から再び路線バスに乗り、1時間ほどで安東駅へ。
最初は空いていたので余裕で座れたが、途中の河回村から大量に乗ってきて超満員に。つまり、座って楽に帰りたければ屏山書院に寄った方が良いということだ^^;;

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 ▲KORAIL中央線安東駅
帰りは渋滞を考えて列車で帰ることに。発車まで15分ほど時間があったので、構内の売店で土産物などを購入。さすが観光地の駅だけあって土産物類は充実している。
タルパン」は人形焼のようなお菓子で、仮面劇の仮面を模した形になっている。裏面には仮面の名前が書かれているようだ。もう一つの人気商品・「ポリパン」は、直訳すると「麦パン」。どら焼きを小さくしたような形のお菓子で、長芋が使われているためもちもちとした食感だ。いずれも小袋に分かれているので、職場へのお土産なんかには特にお勧め。

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 ▲17時15分発のムグンファ号清凉里(チョンニャンニ)行きに乗車し、カフェカーでトシラク(弁当)を購入。
さらにちょっと奮発して特室(日本でいうところのグリーン車)へ。昔ながらの客車列車で弁当をいただくというのが、一昔前の日本のようで旅情を感じさせる。


 ▲途中の堤川(チェチョン)駅付近の車窓より。もう夕暮れだ。

ということで、終点の清凉里駅には21時ごろに到着。そこから地下鉄を乗り継ぎ、22時ごろにようやくホテルに帰って来た。
せっかくの休日、朝早くから同行してくださり、いろいろなアドバイスをいただいたTabiperoさんにはこの場を借りてお礼申し上げます。
当日のTabiperoさんのブログ記事(韓国語)

明日はいよいよ最終日。ソウル市内を中心に巡ってから帰国する予定です。
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Comment

お邪魔します。
安東河回村の旅、私も行ってみたいなぁ~とずっとずっと思っています。いいなぁ。

さて、ご近所さんのようですので、過去の記事を楽しませていただきますね。 ^^

>CHEDSさん

先ほど画像をUPしました。
ちょっと遠かったですけど、本当に行った甲斐がありましたよ。
今回はちょっと強行軍だったので、次回はぜひ河回村に民泊してみたいです。
なんと、ご近所さんだったんですね!ビックリです!どこかでお会いしてるかも?
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