揖斐・谷汲へ―晩秋の横蔵寺で紅葉とミイラに出会う

P1030439RS.jpg
 ▲横蔵寺の入口、飛鳥川に架かる医王橋

東濃シリーズ南濃シリーズと、この1ヶ月は岐阜県方面への小さな旅が続いていたが、その完結編となるのが今回の揖斐・谷汲編だ。
谷汲といえば谷汲山華厳寺(けごんじ)を思い浮かべる方が多いかもしれないが、今回目指したのは華厳寺ではなく、そのさらに奥にある両界山横蔵寺(りょうかいざん・よこくらじ)。門前町が賑やかな華厳寺とは対照的に、この横蔵寺はひっそりとした山里にたたずむ小さなお寺。ただ、紅葉の名所として知られているため、この時期は多くの観光客が訪れるようだ。

続きを読む...

何だか気になる南濃の小都市と郵便局めぐり(後編)

P1030109RS.jpg
 ▲南濃町・石津の商店街。この坂道を上りきると、揖斐川に架かる海津橋に至る。

(前回からの続き)
南濃町北部の駒野を歩いた後は、同町の南部に位置する石津地区に向かうことにした。本来、この区間はクルマで移動する予定だったのだが、せっかくなので地元を走るローカル線、養老鉄道に乗ってみることに。桑名行きのワンマン列車は、真っ昼間ということもありガラガラ。高台の上をのんびりと走る車窓から、はるか遠くにツインアーチ138や名古屋駅周辺の高層ビル群を眺めていると、10分足らずで2つ目の石津駅に到着した。

続きを読む...

何だか気になる南濃の小都市と郵便局めぐり(前編)

P1020948RS.jpg
 ▲養老山脈の山裾に広がる、駒野の昔ながらの街並み。海津市南濃町、津屋川に架かる駒野橋より。

紛らわしいタイトルだが、前々回・前回とアップしてきた東濃シリーズとはまた別に、先週の火曜日は、岐阜県南西部に位置する海津市を訪れた。
海津市といえば、2005年に海津町・平田町・南濃町の3町が合併して出来た都市。旧海津町の中心街である高須と、旧平田町の中心街である今尾は既に訪れたことがあり、いずれもちょっとした市街地が形成されているのだが、旧南濃町はさらっと通り過ぎたことしかなく、今回改めてじっくりと歩いてみることにした。

続きを読む...

何だか気になる東濃の小都市めぐり(後編)

P1020460RS.jpg
 ▲駄知の中心街、本町かいわい。無造作に野菜や果物が並んだ八百屋さんが懐かしい雰囲気だ。

目立たないけどちょっとした市街地がありそうな、何だか気になる東濃の小都市をめぐる旅。前回紹介した瑞浪市陶町を訪れた後は、土岐市駄知町(だちちょう)にやって来た。

こちらも1955年までは土岐郡駄知町という独立した町だったところ。というより土岐市自体が、土岐津町だの泉町だの下石町だのといった、駄知と同じくらいの規模の町がいくつか寄り集まってできた都市。さらに、それぞれの町は山で隔てられているため、今でもある程度の独立性を保っている。1つになった今も独立意識が高い、まるで連合王国のような都市なのだ。
一応市の中心として位置付けられているのは、市北部の泉町土岐津町。鉄道駅や高速道路のIC、市役所なども全てこちらに揃っている。が、市南部に位置する駄知町下石町妻木町にもかなりの人口が集中し、地図で見ると建物の密集度も高く、ちょっとした規模の都市があるように見える。果たしてどんな光景が広がっているのか…?

続きを読む...

何だか気になる東濃の小都市めぐり(前編)

P1020100RS.jpg
 ▲陶町の玄関口、国道419号の起点付近にある八王子神社の参道で。
小さな神社だが、紅葉が燃えるように美しい。この神社の隣には、不思議なものがたくさんある。

先日の記事で軽く紹介した、秋の東濃旅行。
この旅の目的は、前回紹介した絶景スポット2ヶ所とともに、以前から気になっていた2つの街を訪れることにあった。その2つの街とは、昭和中期まで独立した町だった旧恵那郡陶町(現:瑞浪市)と旧土岐郡駄知町(現:土岐市)である。
前編では、まず最初に訪れた陶町の方から紹介しよう。

続きを読む...

絶景!三国山展望台と曽木公園もみじ祭り(岐阜県土岐市)

先週の日曜は、毎度おなじみみるくさんとともに岐阜県土岐市(ときし)に行ってきた。
土岐市というと、美濃焼の産地であり、最近は大規模なアウトレットショップが有名なくらいで、観光とはほど遠い地味なイメージのところだが(土岐市民の方ゴメンナサイ)、ここには知る人ぞ知る絶景スポットが2ヶ所もあるのだ。

一つは、美濃・尾張・三河の三国の境にそびえる標高701mの三国山だ。
mikuniyama.jpg
 ▲一宮市の自宅から望む三国山。名古屋市を始め、濃尾平野の各地から見ることができる。
ということは、逆にこの山に登れば濃尾平野が一望できるということになる。しかも、この三国山は山頂のすぐ近くまでクルマで行けるという手軽さがある。

そしてもう一つの絶景スポットは、曽木公園もみじライトアップ。最近はネットや口コミで有名になりつつあるものの、紅葉の名所としてはまだまだマイナーな存在。こうして偉そうに書いている私も、拙ブログにリンクしてくださっているねじまきてつやさんの「懐かしい風景を求めて」というブログで知ったばかりだ。
ちなみに今年のライトアップはこの日が最終日。果たして無事、絶景は見られたのだろうか…?

さて、まずは三国山から訪れることにした。

続きを読む...

秋雨の飛騨路へ(後編)

種蔵の新そばまつりを楽しんだ後は、帰り道の途中にある飛騨古川の街を訪れた。
P1010478RS.jpg
 ▲この日の朝、「飛騨卯の花街道」から眺めた飛騨古川市街。霧で見にくいが、なんだか幻想的な風景だ。

飛騨古川といえば、高山と並ぶ飛騨の二大観光都市。2005年の夏に一度だけみるくさんと訪れたことがあるが、それ以来、実に6年ぶりの訪問となる。ただ、前回は郵便局を巡りながら足早に通り過ぎただけなので、本格的な街歩きは今回が初めてだ。
この記事では、飛騨古川の街の風景を、通りごとにざっと紹介することにしよう。

続きを読む...

秋雨の飛騨路へ(前編)

先週の日曜は、岐阜県飛騨市宮川町の種蔵(たねくら)という小さな集落を訪れた。人口26人、そのうち18人が高齢者という、超高齢・超過疎集落だ。
P1010562RS.jpg
 ▲こんなのどかな風景が広がるところ。
決して有名な観光地ではないし、観光客で大賑わいということもないが、日本の原風景ともいうべきこの素朴な景観は今では貴重なものだ。

そもそもここにやって来た目的は、毎年恒例の「飛騨種蔵 新そばまつり」が開催されていたからだ。このイベント、岐阜大学工学部地域システム計画研究室が協賛していて、OBのみるくさんも毎年スタッフとして参加されているので、以前からずっと気になっていたのだ。

そんなわけで雨の中、はるばる岐阜県北端部の種蔵の里に向けて出発した。

続きを読む...