秋雨の飛騨路へ(前編)

先週の日曜は、岐阜県飛騨市宮川町の種蔵(たねくら)という小さな集落を訪れた。人口26人、そのうち18人が高齢者という、超高齢・超過疎集落だ。
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 ▲こんなのどかな風景が広がるところ。
決して有名な観光地ではないし、観光客で大賑わいということもないが、日本の原風景ともいうべきこの素朴な景観は今では貴重なものだ。

そもそもここにやって来た目的は、毎年恒例の「飛騨種蔵 新そばまつり」が開催されていたからだ。このイベント、岐阜大学工学部地域システム計画研究室が協賛していて、OBのみるくさんも毎年スタッフとして参加されているので、以前からずっと気になっていたのだ。

そんなわけで雨の中、はるばる岐阜県北端部の種蔵の里に向けて出発した。

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夏の北海道(2010.7) その6~トマム・占冠編

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 ▲アルファ・リゾートの敷地内に聳えるトマム山(1239m)。中腹に見える三角屋根の建物が雲海テラスだ。

(前回からの続き)
7月13日。北海道旅行もいよいよこれで最後の三日目だ。この日はちょっと早起きして、アルファ・リゾート トマムの目玉施設である雲海テラスに向かった。
雲海テラスとは、トマム山の中腹、標高1088mの地点から眼下に広がる雲海を眺めることができる、夏季限定のテラス。本来は冬季のスキー客のための施設だったのだが、夏に放置しておくのは勿体ないということで始まったものだ。今ではすっかり有名になり、これを目当てにトマムを訪れる人も多いという。
もっとも、雲海が見られるかどうかは天候次第。特にこのあたりの天気は変わりやすいので、数分で見られなくなってしまうこともあるという。果たして雲海は見られるのか…?

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