2013夏・韓国【5】 日韓友好の村、再び―大邱・友鹿洞と寿城池へ

DSC00881RS.jpg
 ▲3年半ぶりに訪れる友鹿洞(ウロクトン)。穏やかな山並みが連なる風景。
彼の人物がここを終の住処として選んだのは、どこか故郷・日本の風景に似ていたから、かもしれない。

韓国旅行シリーズもいよいよ3日目の後半。前回の記事で紹介した倭館から大邱に戻ってきた後は、3年半前にも訪れた友鹿洞(ウロクトン)を再び訪れることにした。
以前の記事でも紹介したが、ここは、豊臣秀吉による朝鮮侵略に参戦しながらも「やっぱりこんな不義の侵略には従えない」と朝鮮側に投降し帰化した日本人武将、沙也可(さやか)が定住した土地である。金忠善(キム・チュンソン)という朝鮮名を賜った彼は、大邱郊外に位置するこの村で静かに余生を過ごしたといわれ、また現在も彼の子孫たちがたくさん暮らしているという。

さらに、ここ大邱にはもう一つ日本人にゆかりのあるスポットがある。大邱の中心街から友鹿洞に向かう途中にある寿城池(スソンモッ)だ。今からおよそ100年前、当時日本の植民地だったこの大邱で、干ばつや洪水に苦しむ人々を救うため、開拓農民の水崎林太郎という人物が造った人工池である。彼はその後、72歳で亡くなるまで地元の人たちと協力し、この地域の農業の発展に尽力したのだという。

有名な観光地が少ないと言われる大邱だが、日本人としてどちらもぜひ見ておきたいところである。ただ、その前にまずは大邱の中心街をしばらく散策してみることにしよう。

続きを読む...

スポンサーサイト

2013夏・韓国【4】 地方都市「大邱」と田舎町「倭館」の日常を歩く

DSC00649RS.jpg
 ▲漆谷郡(チルゴクグン)倭館邑(ウェグァンウプ)の中心街、倭館市場での一コマ。
外国人観光客が訪れることなどまず無さそうな、ごく普通の韓国の田舎町の光景だ。

前回から続く3泊4日の韓国旅行シリーズ。真夏の記事なのに、のんびり書いていて冬になってしまったが、今回はいよいよ3日目。韓国第三の都市・大邱(テグ)のホテルに泊まった翌朝は、大邱から北西に20kmほど離れた洛東江(ナクトンガン)沿いの街、倭館(ウェグァン)に行ってみることにした。
ここは観光地でも何でもない。単なるベッドタウンだ。大ざっぱな例えをすれば、日本に来た外国人観光客が名古屋に泊まった翌朝、よりによってわざわざ弥富に行くような感覚である(距離的にも、都市規模的にもちょうどそれくらいだが、こちらは内陸に位置する)。
では、なぜわざわざそんなところに行くのか。それは純粋に、韓国の日常風景に興味があったからである。初めて韓国に来たとき、最初に安養を訪れたのも同じ理由だ。外国人向けに飾り立てられたソウルの街並みよりも、こういう普通の街でこそ素顔の韓国に出会えるし、何よりそれが海外旅行の醍醐味だと私は思うのだ。

続きを読む...

2013夏・韓国【3】 世界遺産・慶州の仏国寺、石窟庵、そして大邱へ

DSC00410RS.jpg
 ▲韓国屈指の古刹、仏国寺(プルグクサ)で。
手前に見える泛影楼(ポミョンル)と、奥に見える紫霞門(チャハムン)の連なる姿が見事。

前回の記事から続く、韓国旅行シリーズの第3回。
2日目となる7月26日(金)の午後は、慶州郊外にある世界遺産の仏国寺(プルグクサ)にやって来た。ここもまた3年半前に来たことがあるが、そのときの記事にも記した通り、韓国では修学旅行先の定番として知られるメジャースポットである。
さらに、この仏国寺の奥には石窟庵(ソックラム)というもう一つの大きな見どころがある。ただ、仏国寺から片道7.5kmの山道を登った先にあり、前回の訪問時は時間が無くて断念したのだ。ぜひ今回こそは行ってみたかったのだのだが…。

続きを読む...

2013夏・韓国【2】古都・慶州へ、旅情あふれる鉄道の旅

DSC00309RS.jpg
 ▲新羅時代の7世紀に造られた庭園、雁鴨池(アナプチ)。百日紅の花が美しい。

前回から続く韓国旅行シリーズの2日目、7月26日(金)。
この日は朝早くからホテルを出発し、高速鉄道「KTX」のソウル駅に向かった。首都ソウルから約280km離れた韓国南部の古都、慶州(キョンジュ)に向かうためだ。新羅(紀元前57年~935年)の都として栄えた、日本で例えるなら京都か奈良のような存在の街だが、ここを訪れるのは2009年12月以来2度目、約3年半ぶりとなる。

続きを読む...

2013夏・韓国【1】 旅の初日は4年半ぶりの昌徳宮と南大門へ

DSC00012RS.jpg
 ▲朝鮮王朝の王宮「昌徳宮」の庭園、後苑(秘苑)で。

しばらく更新が滞っていました。ここ最近は、韓国、高山・松本、南伊那、和歌山、軽井沢と旅行三昧の数ヶ月間だったので、これからまた少しずつ更新していきます。

さて今回からは、去る7月25日~28日の3泊4日の韓国旅行について紹介していこう。韓国を訪れるのは、2011年8月以来、約2年ぶり、4度目になる。ちなみに前回の記事で紹介した沖縄旅行のたった2週間後のことである。

早朝に自宅を出発し、中部国際空港から9:15発大韓航空KE752便(Boeing777-200)に搭乗。ゲート番号が見慣れない3ケタの数字なので、何かと思ったらまさかのオープンスポット(バスで移動し、屋外から階段を上がって搭乗するアレのこと)。オープンスポットは2011年の冬に高知空港で経験して以来、約2年半ぶりだ。ちなみにセントレアでは初めての体験。
そして、飛行機は四日市、近江八幡、福知山、倉吉、浦項、安東河回村、忠州、烏山、霊興島などの上空を順調にフライトし、仁川国際空港には11時過ぎに到着した。

続きを読む...

真夏の沖縄旅行・4―名護の街歩きとマリンブルーの古宇利大橋

DSC09830RS.jpg
 ▲屋我地島と古宇利島を結ぶ古宇利大橋(こうりおおはし)。こんな海の色は初めて見た。

長い夏も終わり、早くも9月。しばらくブログの更新をサボっている間に韓国、そして飛騨と信州を旅してきたが、そちらはまた後ほどアップすることとして、先に沖縄シリーズの完結編を仕上げておこう。

ということで、前回の記事から続く沖縄旅行の最終日、7月9日。この日は、他のメンバーよりも一足早くホテルを出発し、人口6万人の名護市(なごし)を街歩きすることにした。ここは沖縄本島北部の中心都市であり、県内では那覇市、沖縄市に次ぐ第三の都市という位置付けだ。

私は以前から「第二の都市」とか「第三の都市」という響きに魅力を感じている。首位都市(プライメイトシティ)は繁栄して洗練され垢抜けている反面、アクがないというか、その地方ならではの独特さを失ってしまっている場合が多いからだ。沖縄の場合も、那覇は人口が多すぎるためか、本土とさほど変わらない風景も多く、あるいは過剰に演出された沖縄らしさに「わざとらしさ」を感じてしまうのも事実だ。
那覇からはるばる70kmも離れた名護まで行けば、きっと飾らない素朴な沖縄の日常の姿が見られることだろう。

続きを読む...

真夏の沖縄旅行・3―都心の巨大迷宮「まちぐゎー」歩き

DSC09408RS.jpg
 ▲ディープかつエキゾチックな光景が広がる松尾二丁目中央市場。観光客は滅多に訪れません。

沖縄旅行シリーズの2日目。
うるま市から那覇市にやって来た後は、いよいよ那覇の中心繁華街に行ってみることにした。観光客に人気の国際通りだけでなく、このエリアには「まちぐゎー」と呼ばれる市場や商店街が広大な範囲に広がっている。それもかなり複雑に入り組んでいるようで、街歩き好きとしてはちょっと気合を入れて歩く必要がありそうだ。
そんなわけで、一旦同行者2人と別れ、まずはゆいレール(モノレール)のおもろまち駅に向かった。

続きを読む...

熱気に満ちた真夏の香港へ―最終回!地下鉄&トラム・乗り鉄篇

DSC01069RS.jpg
 ▲香港島の中心街を東西に貫くメインストリート、英皇道(King's Road)
密集感溢れる街並みの中を、2階建てのバスと2階建てのトラム(路面電車)がひっきりなしに往来する。北角(North Point)駅付近で。

前回の記事から続く香港旅行シリーズ、今回はいよいよ最終回。
3日目のこの日は、朝早くから地下鉄(MTR)を乗り継いで、香港島まで行くことにした。その目的の一つは、観光客向けではないありのままの香港の姿を体感するために、あえて住宅街を走る通勤ラッシュの満員電車に乗ってみるということ。そしてもう一つは、香港名物の2階建てトラム(路面電車)に乗ることだった。
ちなみに今回はちょっと鉄分高めの記事になっております。地下鉄(MTR)の路線図はこちらで見ることができるので、参考までにどうぞ。

続きを読む...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。