
▲唐櫃岡から唐櫃浜に向かう、島で唯一の2車線道路・
県道豊島循環線バイパス。
そのまま海に突っ込んでしまいそうな、ダイナミックな光景だ。
全5回にわたってお送りしてきた瀬戸内国際芸術祭シリーズも、今回がいよいよ完結篇。
前回の記事で紹介した豊島(てしま)の家浦地区を散策した後は、島で唯一の郵便局・豊島郵便局へ。さらに、島の東部に位置する唐櫃(からと)地区を目指すべく、島内を循環する
豊島シャトルバスに乗った。
運賃200円均一の小さなマイクロバスだが、さすが芸術祭期間だけあって観光客が多く、途中には「森万里子作品前」なんていうバス停も。また、運転手さんが「カメラ持っとる人は用意しといてな」とわざわざ気を利かせ、豊島美術館を見渡せる展望スポットでしばらく停車してくださった。
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▲犬島の
銅精錬所跡。謎の巨大要塞に迷い込んだような、ミステリアスかつ壮大な光景が続く。
瀬戸内の島めぐりシリーズ2日目。
前回の記事で紹介した直島を訪れた後は、高速艇で犬島(いぬじま)に向かった。
岡山沖に浮かぶ小さなこの島は、明治から大正にかけて銅の精錬で栄えたという歴史を持つ。最盛期には人口3000人を超えたようだが、わずか10年ほどで廃鉱となり、現在の人口はたった54人(2011年)。その後、精錬所跡は現代アートの美術館として生まれ変わっているという。
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直島の宮浦(みやのうら)集落。離島らしくない、意外と開けた印象の島だった。
前回から続く、2013年春の瀬戸内国際芸術祭シリーズ。
2日目となるこの日は、なんと早朝5時に起床。普通の旅ならこんなに早起きすることはないのだが、今回は交通手段が限られる離島の旅。少しでも時間を有効に使うための工夫だ。
まずは、ホテルから徒歩ですぐのところにある高松港へ…。
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▲斜面に民家がびっしりと張り付いた
男木島(おぎしま)。絵に描いたような離島らしい離島だ。
前回から続く瀬戸内シリーズ。初日の後半は、高松沖8kmほどのところに浮かぶ男木島にやって来た。
隣の女木島と比べると平地の面積が極端に少なく、島内は急な坂道と狭い路地が迷路のように入り組んでいるという。これは楽しそうだ。ちょっと探検してみたくなる。
そんな男木島の港に到着すると、ユニークな建物が迎えてくれた。
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▲桜満開の
瀬戸大橋記念公園。奥には瀬戸大橋タワーがそびえ立つ。
去る4月7日・8日は、
みるくさん・にごさん・エバ様さんとともに、瀬戸内海の島々を舞台にして行われる「
瀬戸内国際芸術祭」に行ってきた。島や港のあちこちに現代アートが多数展示されるというイベントで、臨時航路が開設されるため、島めぐりをするにはちょうど良い機会なのだ。ちなみに、このあたりの島々をじっくりと訪れるのは、2010年の
大島、2011年の
櫃石島・
岩黒島・
与島に続いて3度目となる。
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バスで行く瀬戸内の離島シリーズ、最後にやって来たのは今日の中で最も大きな島、
与島(よしま)だ。
人口は142人しかいないが、高速道路のパーキングエリアや瀬戸大橋フィッシャーマンズ・ワーフなどの施設があり、また一般車で訪問できることもあって、3島の中では最も産業が発達しているようだ。
塩浜のバス停からのどかな丘の道をしばらく歩き、まずは島の中心集落・浦城(うらじょう)地区へ。櫃石島や岩黒島と比べると建物は多いものの、廃屋も多くてちょっと物悲しい。

▲浦城地区の入り組んだ路地で。巨大な瀬戸大橋がどこからでも見える。
この集落の中ほどにある
坂出与島郵便局で、局員さんと談笑しながら本日最後の貯金。瀬戸大橋のイラストの付いた宝印だった。
他にお客さんがいなくてひっそりとしていたが、広々として由緒ありそうな局内だった。
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櫃石島からまたバスに乗り、次にやってきたのは
岩黒島(いわくろじま)。3つの有人島の中では最も小さくて、人口はわずか94人だ。

▲岩黒島のインターチェンジ。
櫃石島と違ってかなり小規模で、しかも南行の車線にしかない。つまり本州方面からの出口と四国方面への入口しか利用できないので、逆方向に利用したいときは櫃石島や与島でUターンすることになる。さらに、このインターチェンジは大型車の通行ができないので、バスは高速道路上のバスストップに停車する。
このループ橋は島内のどこからでも見えて、島のシンボルのような存在になっている。
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▲岡山県の児島と香川県の坂出を結ぶ、ご存じ「
瀬戸大橋」。
途中には、
櫃石島(ひついしじま)、
岩黒島(いわくろじま)、
与島(よしま)という3つの有人島があり、パーキングエリアのある与島だけは一般の自家用車でも上陸できることが知られている。ところが、残りの櫃石島・岩黒島にもインターチェンジが設けられているのは意外と知られていない。それもそのはず、島民や緊急車両しか通ることができない、専用の出入口だからだ。
そんなわけで、これらの島を訪れるには路線バスに乗るのが唯一の手段である。バスで島を訪れるというのも珍しい経験だが、今日はこれらの島々をゆっくりと巡ってみよう。
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